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Obsidianの画像管理ガイド!サイズ変更からスマホ表示まで徹底解説

Obsidianの画像管理ガイド!サイズ変更からスマホ表示まで徹底解説

Obsidianを使い始めると、テキストだけのメモ書きにはない画像の扱いの難しさに直面することがあります。Obsidianで画像を貼り付けたときのサイズ変更や保存先のフォルダ設定、あるいはスマホで同期した際に画像が表示されないといったトラブルは、多くのユーザーが通る道です。Notionなどの他のツールとは仕組みが異なるため、画像の横並びやキャプションの設定にも少し工夫が必要になります。この記事では、私が実際に試行錯誤してたどり着いた、Obsidianでの快適な画像管理術を余すところなくお伝えします。

  • 画像のサイズ変更や保存先の設定方法がわかる
  • 便利なプラグインを使った管理術が身につく
  • スマホで画像が表示されない原因と対策を知る
  • 見やすいレイアウトを作るコツを理解できる

Obsidianの画像管理と基本操作

Obsidianは一般的なノートアプリとは違い、画像ファイルを「添付ファイル」として扱います。そのため、少し独特な作法があるのは事実です。ここでは、毎日の執筆フローを快適にするための、画像の基本的な扱い方や推奨される初期設定について解説していきますね。

画像の貼り付けと保存先の最適化

Obsidianを使い始めて最初に直面する問題、それは「画像ファイルでフォルダが溢れかえる」という現象ではないでしょうか。デフォルトの設定では、画像をペーストしたりドラッグ&ドロップしたりすると、その画像ファイルは「ボールト(保管庫)の最上階層(ルートフォルダ)」に保存されてしまいます。メモの数が増えてくると、ノートのファイルと画像ファイルが混ざり合い、大事な記事を探すのが困難になる「ファイルエクスプローラーの汚染」が始まります。

これを防ぐためには、Obsidianをインストールした直後、あるいは今すぐにでも「画像の保存先設定」を変更する必要があります。これは後から整理しようとすると膨大な労力がかかるため、最初に行うべき最も重要な設定と言っても過言ではありません。

おすすめの設定手順

以下の手順で、画像の保存場所を固定しましょう。

  • 画面左下の歯車アイコン「設定」をクリック
  • メニューから「ファイルとリンク」を選択
  • 「新規添付ファイルの作成場所」という項目を探す
  • ここをデフォルトの「ボールトのルート直下」から変更する

保存先の選択肢にはいくつかありますが、運用スタイルによって「正解」が異なります。以下の表を参考に、自分のスタイルに合ったものを選んでください。

設定名 具体的な挙動 メリット・デメリット
特定のフォルダ 全ての画像が「Assets」や「Attachments」といった指定した一つのフォルダに自動的に格納されます。 メリット:フォルダツリーが非常にスッキリします。画像ファイルが視界に入らなくなるため、執筆に集中できます。 デメリット:画像が数千枚になると、そのフォルダの中身を開くのが重くなります。
現在のノート以下のサブフォルダ ノートがある場所に自動的に「attachments」フォルダが作られ、そこに画像が入ります。 メリット:記事と画像が常にセットで管理されます。フォルダごと友人に渡したり、別のプロジェクトへ移動させたりする際にリンク切れが起きません。 デメリット:全ての階層に「attachments」フォルダが生成されるため、フォルダツリーが少し煩雑になります。

私個人の経験としては、Obsidianを「自分だけの巨大なWiki」として育てるなら「特定のフォルダ(Assetsなど)に集約」がおすすめです。一方で、記事ごとに完結したプロジェクトとして管理したい場合は「サブフォルダ」が良いでしょう。ちなみに、Obsidianはドラッグ&ドロップで後から画像を移動させても、内部リンクを自動的に書き換えて追従してくれる機能があります。ですので、もし「失敗したな」と思っても、ある程度の修正は効きますので安心してください。

見やすい画像のサイズ変更方法

Webサイトのスクリーンショットや、スマホで撮影した高解像度の写真をそのまま貼り付けると、画面いっぱいに画像が表示されてしまい、肝心のテキストが読めなくなることがあります。Notionのようにマウスで画像の端を掴んでドラッグしてリサイズできれば良いのですが、現在のObsidianにはマウス操作によるリサイズ機能は標準搭載されていません。

しかし、ご安心ください。Obsidianには独自の「パイプ記法」を用いた非常にシンプルなリサイズ方法が用意されています。これはキーボードから手を離さずにサイズ調整ができるため、慣れるとマウス操作よりも高速に執筆できるようになります。

基本のリサイズ構文

画像リンクの末尾に、半角のパイプライン「|」と数値を記述します。

  • ![[image.png|300]]幅を300ピクセルにする(高さは比率を維持して自動調整)
  • ![[image.png|150]] → アイコンサイズのように小さく表示したい場合に便利

この数値指定は「幅(width)」に対する指定になります。高さ(height)は自動的に計算されるため、画像が歪むことはありません。多くの場面では、この「幅のみ指定」だけで十分です。

一方で、強制的にサイズを変えたい場合は ![[image.png|300x100]] のように「幅x高さ」で指定することも可能です。しかし、これは元のアスペクト比を無視して変形させるため、写真が横に伸びたり潰れたりする原因になります。特別なデザイン意図がない限り、使用は避けたほうが無難です。

また、このリサイズ機能は「ライブプレビューモード(編集モード)」でも即座に反映されます。以前は閲覧モードに切り替えないとサイズが変わりませんでしたが、現在はエディタ上でも快適にレイアウトを確認しながら執筆できるようになっています。

Markdown標準との違いに注意

この |300 という記法は、Obsidian独自の拡張機能です。もしこのファイルをTyporaやVS Codeなどの一般的なMarkdownエディタで開いた場合、サイズ変更は無視され、単に「300という説明文(Altテキスト)が付いた画像」として扱われることがあります。互換性を重視する場合は、HTMLタグ <img src="..." width="300"> を使う手もありますが、Obsidianでの書きやすさを優先するならパイプ記法が圧倒的に楽です。

リンク形式の選び方と互換性

Obsidianの設定画面を見ていると「Wikiリンクを使用」というスイッチがあることに気づくと思います。これはObsidianユーザーにとって、非常に悩ましい「宗教論争」に近いテーマでもあります。つまり、「Obsidian独自の便利なWikilinks(ウィキリンク)」を使うか、それとも「Web標準のMarkdownリンク」を使うか、という選択です。

結論から言うと、「Obsidian内での快適さを求めるならWikilinks、外部公開や移行を考えるならMarkdownリンク」となりますが、もう少し深く掘り下げてみましょう。

形式 書き方 特徴
Wikilinks (推奨) ![[画像.png]] 最強のリンク追従機能: ファイル名さえ合っていれば、その画像がどのフォルダにあってもリンクが繋がります。ファイルを移動したりリネームしたりしても、Obsidianが自動的にリンクを修正してくれます。記述も短くシンプルです。
Markdownリンク (標準) 最高のポータビリティ: この形式であれば、GitHub、VS Code、Hugo、Gatsbyなど、あらゆるMarkdown対応ツールで画像が表示されます。ただし、パス(ファイルの住所)を厳密に書く必要があるため、手動での管理は少し大変です。

私のおすすめの運用方法は、「普段はWikilinksで快適に書き、必要になった時だけプラグインで変換する」というスタイルです。Wikilinksの「ファイル移動への強さ」は、思考を整理しながらフォルダ構造を頻繁に変えるObsidianの使い方と非常に相性が良いからです。

ちなみに、Obsidianには公式でサポートされているファイルフォーマットが決まっています。画像以外にもPDFや音声ファイルも扱えますが、画像に関しては jpg, png, gif, svg, webp など主要な形式は網羅されています。詳細な仕様を確認したい方は、公式サイトの情報も参考にしてみてください。

(出典:Obsidian Help『Supported file formats』

管理に便利な画像プラグイン3選

Obsidianは「プラグイン」を導入することで、その真価を発揮します。特に画像管理に関しては、デフォルト機能だけでは少し不便な点(リネームの手間や表示機能の弱さ)がありますが、コミュニティプラグインを使えばこれらを完璧に補うことができます。ここでは私が必ず導入している「三種の神器」とも呼べるプラグインを詳しく紹介します。

1. Paste Image Rename(ファイル名管理の自動化)

スクリーンショットを貼り付けると Pasted image 20251221...png のような無機質なファイル名になりますよね。これが数百個たまると、後から検索することも整理することも不可能になります。

このプラグインを入れると、画像をペーストした瞬間に「ファイル名入力ダイアログ」が自動でポップアップします。そこで「Obsidian-settings-screen」のように意味のある名前をつけることで、将来の自分が画像を探しやすくなります。また、設定で {{fileName}}-{{date}} のようなパターンを指定すれば、現在のノート名を含んだファイル名を自動生成することも可能です。

2. Image Toolkit(閲覧体験の向上)

Obsidian標準では、画像をクリックしても何も起きません。細かい図表や文字の入った画像を拡大して見たいときに、これは非常にストレスです。

「Image Toolkit」を導入すると、画像をクリックしたときに「ライトボックス表示(全画面オーバーレイ)」ができるようになります。さらに、マウスホイールでのズーム、ドラッグでの移動、画像の回転、左右反転などが可能になります。特筆すべきは「色の反転機能」です。ダークモードを使用している際、背景が透明な黒い線画の図が見えなくなることがありますが、この機能で一瞬で色を反転させて視認性を確保できます。

3. Image Converter(容量削減と最適化)

画像を多用すると、ボールトの総容量(ファイルサイズ)が肥大化し、同期が遅くなる原因になります。特にスマホで撮影した写真は1枚で数MBになることもあり、そのまま貼るのは非効率です。

「Image Converter」は、画像をObsidianに貼り付けた瞬間に、自動的に軽量なフォーマット(WebPやJPEG)に変換し、指定したサイズに圧縮してくれるプラグインです。これにより、画質をほぼ落とさずにファイルサイズを10分の1以下にできることもあります。特にObsidian SyncやiCloudの容量制限を気にしている方には必須のツールです。

画像を横に並べる方法とキャプション

記事を書いていると「Before/Afterの画像を横に並べて比較したい」とか、「図の下に『図1:システム構成図』のようなキャプションを入れたい」というニーズが出てきます。しかし、Markdownは本来「縦に文章を並べる」ための規格であり、横並びレイアウトやキャプションの概念が存在しません。

これを実現するには、「CSSスニペット」という機能を使います。少し難しそうに聞こえますが、やることは「コードをコピペしてファイルを置くだけ」です。

画像横並び(Gridレイアウト)の仕組み

コミュニティで広く使われている「Img-Grid」などのCSSを導入すると、Obsidianは「画像を改行なしで連続して記述する」だけで、自動的に横並びに配置してくれるようになります。

  • 画像1枚目 ![[img1.png]]
  • 画像2枚目 ![[img2.png]]

このように続けて書くと、CSSがそれを検知して横一列(グリッド状)に表示してくれます。間に空行を入れると、通常の縦並びに戻ります。

また、キャプションについては「Alt属性(代替テキスト)を利用する」のが最もスマートな方法です。CSSで「Altテキストを画像の下に表示する」という記述をしておけば、![[image.png|ここはキャプションです]] と書くだけで、パイプの後の文字が画像の下に説明文として表示されるようになります。

これならHTMLタグ(<figcaption>など)を直接書く必要がなく、Markdownのシンプルさを保ったまま、雑誌のようなリッチなレイアウトを実現できます。

Obsidianで画像が表示されない対策

「PCではきれいに表示されているのに、iPhoneで開くと画像の部分が『×』マークになっている」「昨日は見えていた画像が急にリンク切れになった」……こうしたトラブルは、Obsidianを使っていると避けては通れない道です。しかし、原因は非常に明確で、対処法も決まっています。ここでは、よくある「画像が表示されない」現象の原因と対策を徹底解説します。

画像が表示されない原因と解決策

画像が表示されない原因のトップ2は、「ファイルパス(住所)の間違い」と「ファイル名の禁則文字」です。

まず、画像をフォルダ移動した際にリンクが切れるケースです。Wikilinks([[ ]])を使っていればObsidianが追従してくれますが、標準Markdownリンク()を使っている場合、パスは自動更新されません。フォルダ構成を変えた後に画像が見えなくなったら、リンクのパスが古いままになっていないか確認してください。

次に多いのが、「ファイル名にスペースが含まれている」ケースです。例えば Screen Shot 2025.png のような名前です。これを標準Markdownリンクで書く場合、スペースを %20 に変換して Screen%20Shot%202025.png と書くか、パス全体を < > で囲む必要があります。

外部画像が表示されない場合(Mixed Content)

Web上の画像をURLで直接指定して表示する場合、そのURLが http:// (非SSL)で始まっていると表示されないことがあります。Obsidianはセキュアなアプリケーションとして動作するため、暗号化されていない通信をブロックする場合があるからです。外部画像を使う際は、必ず https:// で始まるURLを使用するようにしてください。

スマホでの画像同期トラブル

特にiPhoneやiPad(iOS/iPadOS)を使っているユーザーから最も多く寄せられる相談が、「モバイル版だけで画像が表示されない」という問題です。これの犯人は、十中八九iCloudの「ストレージを最適化」機能です。

iCloudには、iPhone本体の容量を節約するために、あまり使われていないファイルを自動的にクラウド上に退避させ、本体には「ファイル名だけの幽霊(プレースホルダー)」を残す機能があります。テキストファイル(.md)はサイズが小さいため本体に残りますが、画像ファイルはサイズが大きいため、真っ先にクラウドへ送られてしまうのです。

Obsidianアプリがその画像を読み込もうとしたとき、本体には実体がないため「読み込みエラー」となり、画像が表示されません。

iOS同期トラブルの解決策

  • iPhoneの「設定」アプリを開く
  • 一番上の「自分の名前(Apple ID)」>「iCloud」>「写真」または「iCloud Drive」を確認
  • 「ストレージを最適化」のチェックを外し、「オリジナルをダウンロード」を選択する

これにより、全てのファイルがiPhone本体にダウンロードされ、Obsidianから正しく参照できるようになります。もしiPhoneの容量が足りない場合は、公式の同期サービス「Obsidian Sync」への移行を検討するのも一つの手です。Obsidian Syncは全データをローカルに保持することを前提としているため、この問題は発生しません。

一方、Androidユーザーの場合は「ギャラリー汚染」という別の問題が発生します。Obsidianの添付ファイルフォルダにある画像が、Androidの「フォト」や「アルバム」アプリに勝手に表示されてしまい、プライベートな写真と混ざってしまう現象です。これを防ぐには、画像フォルダの中に .nomedia という名前の(拡張子のない)空ファイルを作成して置いてください。これはAndroidシステムに対する「このフォルダの中身をスキャンしないで」という合図になります。

未使用画像を削除して軽量化

ブログ記事やレポートを書いていると、一度貼り付けた画像を別のものに差し替えたり、やっぱり削除したりすることがよくあります。しかし、エディタ上でリンク(![[image.png]])を削除しても、裏側の添付ファイルフォルダには元の画像ファイル image.png が残り続けます。これを放置すると、ボールト内には「どこからも使われていないゴミ画像」が大量に蓄積されていきます。

手動でこれらを探して削除するのは不可能に近いですが、プラグイン「Clear Unused Images」を使えば一発で解決します。このプラグインは、ボールト内の全ノートをスキャンし、どのノートからもリンクされていない画像ファイルをリストアップしてくれます。

削除時の絶対的な注意点

このプラグインを使う際は、削除設定を絶対に「ゴミ箱に移動(Move to Obsidian Trash / System Trash)」に設定してください。「完全に削除(Permanently delete)」は危険です。万が一、必要な画像を誤って判定して消してしまった場合、ゴミ箱に入っていれば復元できますが、完全削除では取り返しがつきません。実行前には必ずバックアップを取ることを強くおすすめします。

画像を圧縮して動作を軽くする

最後に、パフォーマンスの話をしましょう。Obsidianはローカル動作なので非常に高速ですが、1枚5MBも10MBもあるような高解像度画像を何枚もノートに貼ると、さすがにスクロールがカクついたり、モバイル版での起動が遅くなったりします。

前述のプラグイン「Image Converter」を活用し、画像を適切なサイズと品質に圧縮することは、長期的にObsidianを使い続ける上で非常に重要です。例えば、WebP形式に変換するだけで、画質を維持したままファイルサイズを半分以下にできることは珍しくありません。

特に外出先でスマホから同期を行う場合、ファイルサイズが小さいことは「同期の速さ」と「データ通信量の節約」に直結します。「今はまだ大丈夫」と思っていても、画像が1000枚を超えたあたりからボディブローのように重くなってきます。早いうちから「画像は自動圧縮する」というワークフローを構築しておくのが、賢いObsidian運用者の鉄則と言えるでしょう。

Obsidianの画像活用まとめ

Obsidianでの画像管理について、基礎からトラブルシューティングまで詳しく解説してきました。最初は「フォルダ設定」や「リンク形式」など、覚えることが多くて大変に感じるかもしれません。しかし、一度自分に合った設定(画像フォルダの固定や、リネームプラグインの導入)さえ済ませてしまえば、あとは驚くほど快適に使えるようになります。

最後にもう一度、重要なポイントをおさらいしておきましょう。

  • 画像の保存先は「特定のフォルダ」か「サブフォルダ」に必ず固定する
  • サイズ変更はパイプ記法 |300 を使いこなし、マウス操作から卒業する
  • 「Paste Image Rename」などのプラグインを導入し、ファイル名管理を自動化する
  • スマホで画像が出ないときは、iCloudの「ストレージ最適化」を疑う

Obsidianは、テキストだけでなく画像も適切に管理することで、単なるメモ帳を超えた「あなただけの知識のデータベース」へと進化します。この記事が、あなたのObsidianライフをより視覚的で豊かなものにする手助けになれば幸いです。ぜひ、今日から設定を見直してみてくださいね。

※本記事で紹介したプラグインや設定方法は執筆時点のものです。ソフトウェアのアップデートにより挙動が変わる可能性があるため、導入の際はご自身の責任において行ってください。

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