Notion

Notionの使い方ガイド!基本からタスク管理までを徹底解説

notion使い方

「何でもできる万能ツール」なんて言われているNotion。ですが、いざ「Notion 使い方」と調べてみると、情報が多すぎて「何から手をつけていいか分からない」と戸惑ってしまう方も少なくないかなと思います。私自身も最初は、その自由度の高さに圧倒されてしまいました。

データベースって何?テンプレートはどう使うの?タスク管理や議事録に便利と聞くけれど、初心者には難しそう…。料金プランの比較や、アプリ版とブラウザ版の違い、メリットだけでなくデメリットも知りたい、と感じているかもしれません。

この記事では、そんな「Notion 使い方 わからない」という方に向けて、アカウント作成の第一歩から、基本的な操作、そしてNotionの核となるデータベース機能を使ったタスク管理術まで、必要な情報をステップバイステップで、できるだけ分かりやすく解説していきますね。

  • Notionの基本的な概念(ブロック)と操作方法
  • 初心者におすすめのテンプレート活用術
  • データベースを使ったタスク管理や議事録の作成手順
  • PCアプリ版とスマホアプリ版の効果的な使い分け

Notionの使い方:基本ステップ

Notionを使いこなすための第一歩は、その基本的な考え方と操作方法を理解することです。最初からすべてをマスターしようとせず、まずは「ブロック」という概念に慣れ、アプリの操作感を掴むところから始めてみましょう。ここでは、初心者の方がNotionを使い始めるためのステップを紹介します。

  • notion 使い方 初心者向けガイド
  • notion 使い方 基本の操作(ブロック)
  • notion 使い方 アプリ版とブラウザ版
  • notion 使い方 個人の整理術
  • notion 使い方 テンプレ活用法

Notionの使い方:初心者向けガイド

Notionを初めて使う初心者の方がまず知っておくべきことは、「Notionはデジタルなレゴブロックのようなもの」という概念です。ページというキャンバスに、「ブロック」と呼ばれる様々な部品を自由に組み合わせて、自分だけのツールを作っていきます。

このため、最初は何もない白紙のページを前に戸惑うかもしれません。まずはアカウント作成から始めましょう。Notionの公式サイトから、メールアドレス、Googleアカウント、またはApple IDで簡単に無料で登録できます。個人利用であれば、無料のフリープランでほとんどの機能を利用できますので、気軽に始めてみてください。(出典:Notion公式サイト 料金プラン

アカウントを作成したら、まずは画面構成を把握します。左側には「サイドバー」があり、ここでページの作成や検索、お気に入り登録ができます。中央が「エディターエリア」で、ここにコンテンツ(ブロック)を追加していきます。このシンプルな構造を理解することが、Notionを使いこなす第一歩となります。

初心者が挫折しないためのコツは、最初から複雑なシステムを作ろうとしないことです。Notionはその自由度の高さが魅力ですが、最初から完璧なデータベースを作ろうとすると、設定の複雑さに圧倒されてしまうかもしれません。まずは、このガイドで紹介する基本的な操作を学びながら、簡単なメモを取る、ToDoリストを作ってみるといった、小さな成功体験を積むことから始めるのがおすすめです。

Notionの使い方:基本の操作(ブロック)

Notionの使い方をマスターする上で、最も重要で、かつNotionを他のツールと一線を画すものにしている概念が「ブロック」です。Notionのページを構成するすべての要素、例えばテキストの段落、見出し、箇条書きの項目、画像、動画、リスト、データベース、そのすべてが例外なく「ブロック」として扱われます。

このブロックという単位で情報を管理することが、Notionの持つ柔軟性の源泉です。

スラッシュコマンドの活用

新しいブロックを追加する最も簡単な方法は、エディターエリアで半角のスラッシュ / を入力することです。これを「スラッシュコマンド」と呼びます。/ を入力すると、作成可能なブロックのメニュー(テキスト、見出し、箇条書き、ToDoリスト、画像、データベースなど)が即座に表示され、そこから選ぶだけで目的のブロックを瞬時に挿入できます。

例えば、中見出しを作成したい場合は /h2 と入力(またはメニューから選択)、チェックボックス付きのToDoリストを作成したい場合は /todo と入力するだけです。この操作に慣れると、マウスでメニューバーを探す必要がなくなり、キーボードから手を離さずに高速でドキュメントを作成できるようになります。

ブロックの移動とレイアウト変更

各ブロックの左側には、「⋮⋮」というハンドル(ブロックハンドル)が表示されます。このハンドルがブロック操作の心臓部です。このハンドルをマウスで掴んで(クリックしたまま)、上下にドラッグ&ドロップするだけで、ブロック(段落や画像など)の順番を自由自在に入れ替えることができます。

さらに、Notionの強力な機能として、ブロックをページの左右の端にドラッグすると、青い縦線が表示されます。この状態でドロップすると、ページが自動的に分割され、簡単に多段カラム(2列や3列)のレイアウトを作成できます。従来のドキュメントツールでは難しかった、テキストの横に画像やリストを並べるといったレイアウト変更が、この直感的な操作だけで実現できます。

ブロックタイプの変換

ブロックハンドルをクリックすると、移動以外にも様々なメニューが表示されますが、特に便利なのが「ブロックタイプの変換」(Turn into)機能です。これは、既存のブロックの種類を後から自由に変更できる機能です。例えば、最初は通常のテキスト(段落)として入力した文章を、後から「見出し」や「コールアウト(情報を強調する囲み枠)」、「引用」などに簡単に変換できます。まず情報をテキストとして書き出してから、後でページ全体の構造を整えていく、という柔軟な使い方が可能です。

Notionの使い方:アプリ版とブラウザ版

Notionは、多様な作業環境に対応するため、複数のプラットフォームで利用可能です。主に、PCにインストールする「デスクトップアプリ」(Windows, Mac)、スマートフォンやタブレットで使う「モバイルアプリ」(iOS, Android)、そしてインストール不要の「Webブラウザ版」があります。

どの環境で利用しても、データはクラウド上でリアルタイムに同期されるため、例えば「PCで作成した文書の続きを、外出先のスマートフォンで編集する」といったシームレスな作業が可能です。ただし、それぞれに特徴がありますので、シーンに応じた使い分けがおすすめです。

利用環境 主な特徴 おすすめの利用シーン
デスクトップアプリ (PC) 動作が安定しており、オフラインでの利用(ページの閲覧や編集)にも一部対応しています。ブラウザの他のタブに邪魔されず、集中しやすいのが最大のメリットです。 長文の執筆、複雑なデータベースの設計、詳細なページのレイアウト調整など、腰を据えて行うメインの作業環境として最適です。
Webブラウザ版 (PC) インストール不要で、Google ChromeやSafariなどのブラウザさえあれば、どのPCからでもログインして利用可能です。機能はデスクトップアプリ版とほぼ同等です。 共用のPCでの一時的な利用や、アプリをインストールできない環境での作業に適しています。
モバイルアプリ (スマホ) 起動が速く、携帯性に優れています。外出先での情報の閲覧や簡単な編集に適しています。スマートフォンの「共有」機能からWebページなどを素早くNotionに保存(Webクリップ)できるのも強みです。 移動中のタスク確認、思いついたアイデアの即時メモ、保存したWeb記事の閲覧、議事録の確認など、情報のインプットや簡単な確認・編集作業に便利です。

アプリ版とブラウザ版の使い分け

個人的には、メインの作業(ページの構築や長文作成)は、動作が安定し集中できるデスクトップアプリで行うことをおすすめします。そして、外出先での情報の閲覧、簡単なメモの追加、タスクのチェックといった補助的な作業はモバイルアプリで行う、という使い分けが最も効率的かなと思います。

特にスマートフォンアプリでは、PCで作成した複雑な多段カラムのレイアウトは、自動的に縦一列に変換されて表示されるため、意図した通りに見えない(見にくくなる)ことがあります。そのため、PCでページを作成する際は、「このページはスマホでも頻繁に見るか?」を意識し、スマホでの閲覧がメインになりそうなページは、あえてシンプルなリスト形式のビューを用意しておくなどの工夫をすると、利便性がさらに高まりますね。

Notionの使い方:個人の整理術

Notionは、その高い自由度から、プロフェッショナルな業務だけでなく、個人の日常生活や学習、趣味の管理といった「個人の整理術」ツールとしても非常に優れています。自分だけの最適な「デジタルな作業場」や「第二の脳」を構築することが可能です。

例えば、最も手軽に始められるのが、日々のタスク管理です。/todo コマンドで作成できるシンプルな「チェックリスト(ToDoリスト)」をページ上に作成し、やるべきことを書き出していきます。ページを「仕事」「プライベート」「買い物」といったカテゴリーごとに分けて管理するだけでも、基本的なタスク管理は十分に可能です。

さらに情報を構造化したい場合は、データベース機能を使うのがおすすめです。例えば、趣味が「読書」なら、「読書リスト」というデータベースを作成します。プロパティ(列)として、「本のタイトル」「著者」「ステータス(未読・読書中・読了)」「評価(5段階)」「ジャンル(タグ)」「感想(テキスト)」などを定義します。そして、表示形式を「ギャラリービュー」に設定し、各ページ(各本)のカバー画像を設定すれば、自分だけの美しいデジタル本棚が完成します。

他にも、Notionで実現できる個人の整理術には無限の可能性があります。

  • 日記・日誌: カレンダービューのデータベースを作成し、1日1ページの日記を記録します。テンプレート機能を使えば、毎日「今日のハイライト」「感謝したこと」といった定型項目を簡単に呼び出せます。
  • 家計簿・資産管理: シンプルなテーブルやデータベースを使って日々の支出を記録し、「カテゴリ」プロパティで分類します。フィルター機能を使えば、月ごとの食費や趣味代を簡単に集計できます。
  • 旅行の計画: 訪問したい場所のリスト、フライトやホテルの予約確認書(PDFやスクリーンショット)、持ち物リストなどを一つのページにまとめ、旅行の完璧なしおりを作成できます。
  • 学習ノート: 科目ごとにページを分け、授業ノート、参考リンク、練習問題などを一元管理します。トグルリスト機能を使えば、Q&A形式で暗記ノートを作ることも可能です。

個人の整理術で大切なのは、最初から完璧を目指さず、まずはあらゆる情報をNotionに集める習慣をつけることです。「あとで整理しよう」と気負わず、まずはメモでもリンクでも画像でも、専用の「インボックス」ページに放り込んでおくだけでも構いません。集めた情報は、後からブロック操作やデータベース機能を使って、いくらでも美しく、機能的に整理・再構築できるのがNotionの素晴らしいところです。

Notionの使い方:テンプレ活用法

Notionの多機能さ、自由度の高さは、裏を返せば「どう使い始めたらいいかわからない」「自分だけのシステムをゼロから構築するのは大変」という初心者にとってのハードルにもなり得ます。この問題に対する最も強力な解決策が「テンプレート」機能の活用です。

テンプレートとは、特定の目的(タスク管理、議事録、家計簿、読書リストなど)に合わせて、経験豊富なユーザーがあらかじめページ構成、データベース構造、ビュー設定、さらにはレイアウトデザインまでを**構築済みの雛形(ひながた)**としてパッケージ化したものです。Notionには、Notion社自身が公式に提供するテンプレートだけでなく、世界中のユーザーコミュニティによって作成・公開されている無数のテンプレート(無料のものから、高度な機能を持つ有料のものまで)が存在します。

使い方は非常に簡単です。Notionのサイドバーにある「テンプレート」をクリックして公式テンプレートピッカーを開くか、Web上にある「Notionテンプレートギャラリー」にアクセスし、自分の目的に合ったテンプレートを探します。例えば、「プロジェクト管理」や「学生向け」といったカテゴリで検索できます。気に入ったテンプレートが見つかったら、「テンプレートを複製」(Duplicate)または「テンプレートを入手」といったボタンをクリックするだけです。それだけで、選んだテンプレートの完全なコピーが自分のワークスペース内に作成され、すぐに使い始めることができます。

テンプレートを活用する3大メリット

  1. 時間の大幅な短縮: ゼロから複雑なデータベースを設計し、プロパティを設定し、ビューを調整するといった、時間のかかる初期設定の手間を完全に省略できます。
  2. ベストプラクティス(最良の実践例)の学習: 経験豊富なユーザーが「どうすれば効率的に管理できるか」を考えて構築したシステムをそのまま手に入れることができます。特に、リレーションやロールアップといったNotionの高度な機能がどのように使われているかを、実際の例から学べるのは大きなメリットです。
  3. 完璧なカスタマイズの「土台」: テンプレートは、あくまで出発点(たたき台)です。複製した後、自分の使い方やチームのルールに合わせて、プロパティの名前を変更したり、不要な列を削除したり、新しいビューを追加したりと、自由にカスタマイズして、より自分にフィットするシステムへと進化させることができます。

例えば、「タスク管理」カテゴリから気に入ったテンプレートを複製し、それをベースにして、自分の運用にだけ必要な「緊急度」プロパティを追加してみる、といった使い方から始めるのがおすすめです。テンプレートを活用することで、Notionの強力な機能を「体験」しながら、自然と「使い方」を実践的に習得していくことができるでしょう。

具体的なNotionの使い方と応用

基本操作とテンプレートの使い方を覚えたら、次はNotionの真価が発揮される「データベース」機能に焦点を当て、より具体的な使い方と応用テクニックを見ていきましょう。タスク管理や議事録など、日常業務で役立つ実践的な内容を紹介します。

  • notion 使い方 データベースの作成
  • notion 使い方 タスク管理術
  • notion 使い方 議事録の共有
  • notion 使い方 カレンダー連携
  • notion 使い方 おすすめの本
  • まとめ:Notion 使い方をマスター

Notionの使い方:データベースの作成

Notionの真価であり、他のメモアプリと一線を画す機能が「データベース」です。このデータベース機能の基本的な使い方を理解することが、Notionを使いこなす上で最も重要です。

多くの方がデータベースと聞くと、ExcelやGoogleスプレッドシートのような「表計算ソフト」を思い浮かべるかもしれませんが、Notionのデータベースはそれとは根本的に異なる概念を持っています。Notionのデータベースは、単なるセルの集まりではなく、「情報(ページ)の集合体」として機能します。

データベースを作成するには、新しいページで /table(テーブルビュー)や /board(ボードビュー)、/calendar(カレンダービュー)などのスラッシュコマンドを入力し、「新規データベース」を選択します。これが、あなたの情報を構造的に格納するための「箱」になります。

データベースの基本構造:「ページ」と「プロパティ」

Notionデータベースの「行」にあたる一つ一つのアイテムが、実はそれぞれ独立した「ページ」になっています。テーブルビューで項目名をクリックすると、そのアイテム専用のページが開きます。このページ内には、タスクの詳細な説明、議事録の本文、読んだ本の感想や引用、関連する画像やファイルなど、通常のNotionページと同じようにあらゆるコンテンツ(ブロック)を自由に書き込むことができます。スプレッドシートのセルには通常、テキストや数値といった単純なデータしか入力できませんが、Notionではデータ(行)そのものがリッチなコンテンツを持つ「ページ」である、という点が決定的な違いです。

そして、データベースの「列」にあたるのが「プロパティ」です。プロパティは、そのページ(データ)が持つ**属性情報(メタデータ)**を定義し、情報を分類・整理するために使います。例えば、タスク管理データベースなら、「タスク名(Title)」がページのタイトルとなり、それ以外の「担当者(Person)」「期限(Date)」「ステータス(Status)」「優先度(Select)」といったプロパティを設定します。これらのプロパティを適切に設定することで、後から情報を強力に並べ替えたり、絞り込んだりすることが可能になります。

Notionの使い方:タスク管理術

Notionのデータベース機能は、タスク管理に最適です。前述の方法でタスク管理専用のデータベースを作成し、「タスク名」「担当者」「期限」「ステータス」「優先度」といった基本的なプロパティを設定することから始めましょう。

Notionのタスク管理が従来のToDoリストアプリと比べて強力な理由は、同じデータベースの情報を、目的に応じて様々な「ビュー」で表示・操作できる点にあります。

  • テーブルビュー: 全タスクをスプレッドシートのように一覧で確認・編集するのに適しています。全体のタスク量を把握したり、一括編集したりする際に便利です。
  • ボードビュー(カンバン形式): 「ステータス」プロパティ(例:未着手、進行中、完了)を基準に、タスクをカードとして表示します。タスクの進捗状況を視覚的に把握するのに最適で、カードをドラッグ&ドロップで別の列(例:「進行中」→「完了」)に移動させるだけで、ステータスが自動的に更新されます。
  • カレンダービュー: 「期限」プロパティを基準に、各タスクをカレンダー上に配置します。いつまでに何をするべきかが一目瞭然で、スケジュール管理に役立ちます。
  • タイムラインビュー(ガントチャート): タスクごとに「開始日」と「終了日」(または「期限」)を設定することで、プロジェクト全体のスケジュールをガントチャートのような時系列で可視化します。タスク間の依存関係を設定することも可能で、本格的なプロジェクト管理にも対応できます。

さらに、各ビューで「フィルター」機能を使えば、「担当者が自分で、まだ完了していないタスク」だけを絞り込んで表示させたり、「ソート」機能で「優先度が高い順」かつ「期限が近い順」に並べ替えたりすることができます。これらの機能を組み合わせて、「今日やるべきこと」「今週の重要タスク」といった自分専用のカスタムビューを作成し、保存しておくことができます。

もしAI機能も活用したい場合は、AIがタスクを自動で分類・提案する方法もあります。詳しくは「Notion AIタスク管理術:AIで効率化!基本から応用まで」でも紹介していますので、AIによる効率化に興味がある方はそちらも参考にしてみてください。

Notionの使い方:議事録の共有

Notionは、個人の生産性向上だけでなく、チームでの情報共有ツールとしても非常に優れており、特に「議事録」の作成、共有、管理に大きな力を発揮します。

議事録の管理には、専用のデータベースを作成するのが最も効率的です。「議事録データベース」を作成し、プロパティとして「会議名(Title)」「日付(Date)」「参加者(Person)」「プロジェクト(SelectまたはRelation)」などを設定します。データベーステンプレート機能を使い、ページ内に「会議のアジェンダ」「議論の内容」「決定事項」「次のアクション(ToDo)」といった共通の見出しをあらかじめ用意した「議事録テンプレート」を作成しておけば、毎回ボタン一つで統一されたフォーマットの議事録ページを生成でき、作成の効率化と品質の標準化が図れます。

作成した議事録ページは、右上の「共有」(Share)ボタンから、特定のメンバーやチーム(グループ)、あるいはワークスペース全体と簡単に共有できます。共有する際には、相手に与える権限を「フルアクセス(編集・共有可)」「編集可」「コメントのみ可」「閲覧のみ可」など、細かく設定することが可能です。これにより、内容に応じて適切な範囲にだけ情報を共有できます。

さらに、Notionならではの連携機能も強力です。

  • メンション(@): 議事録ページ内で @(アットマーク)に続けてメンバーの名前を入力すると、その人に通知(メンション)を送ることができます。「次のアクション」の担当者欄などでメンションすれば、タスクの割り当てを確実に伝えることができます。
  • タスクデータベースとの連携(リレーション): 議事録データベースと、前述のタスク管理データベースを「リレーション」プロパティで連携させることができます。これにより、「この議事録で発生した具体的なタスク」を議事録ページから直接作成・紐付けすることが可能になります。逆に、タスク側からも「このタスクはどの会議で決まったのか」を議事録に遡って簡単に確認できます。議事録が単なる「記録」で終わらず、「次のアクション」へと確実につながる仕組みが構築できます。

もしNotion AIを導入している場合は、会議の音声を自動で文字起こし・要約する「Notion AI ミーティングノート 使い方とプラン、精度解説」を活用することで、議事録作成の手間をさらに劇的に削減することも可能です。

Notionの使い方:カレンダー連携

Notionのデータベース機能には、日付プロパティ(「期限」など)を持つアイテムをカレンダー形式で表示する「カレンダービュー」が標準で備わっています。これは、Notion内でのタスク管理やイベントスケジュール管理には非常に便利です。

しかし、多くの方が日常のスケジュール管理でメインに利用しているのは、「Googleカレンダー」や「Outlookカレンダー」といった専用のカレンダーサービスかもしれません。「Notionのタスクの期限を、いつも使っているGoogleカレンダーにも自動で表示させたい」あるいは「Googleカレンダーに入れた予定を、Notionのタスクデータベースにも連携させたい」というニーズは非常に多く聞かれます。

このニーズに応えるため、Notionは2025年に「Notionカレンダー」という独立したカレンダーアプリをリリースしました。これは、従来のカレンダーサービス(Googleカレンダーなど)と、Notionのデータベース(日付プロパティを持つもの)を一元的に表示・管理できるアプリです。Googleカレンダーの予定を見ながら、同じ画面上でNotionデータベースのタスク(期限)をドラッグ&ドロップで調整したり、Notionページへのリンクをカレンダー予定に直接添付したりすることができます。

Notionカレンダーと従来の連携の違い

従来も、Notionの「カレンダービュー」を外部に公開するURLを発行し、それをGoogleカレンダーなどに「購読」させることで、Notionの情報をカレンダーに片方向で表示させることは可能でした。しかし、この方法ではGoogleカレンダー側からNotionのタスクを編集することはできず、同期にも時間がかかるという制約がありました。

「Notionカレンダー」アプリは、この連携をよりシームレスにし、Notionデータベースと既存カレンダーの情報を一箇所で扱うための新しいソリューションとして提供されています。

さらに高度な使い方として、Notionが提供するAPIを利用し、Zapierや**Make (旧 Integromat)**といった外部の自動化ツール(iPaaS)を経由させる方法もあります。これにより、「Googleカレンダーで新しいイベントが作成されたら、自動的にNotionのタスクデータベースに新しいページを作成する」といった、擬似的な双方向同期や、より複雑な自動化ワークフローを構築することも可能です。ただし、この方法は設定がやや複雑になるため、中級者以上向けの方法と言えるかもしれません。

Notionの使い方に関するおすすめの本

Notionの使い方を体系的に学びたい、あるいはもっと深く知りたいという方にとって、市販されている解説本を読むのは非常に有効な手段の一つです。Web上の情報は便利ですが、断片的なノウハウやTIPSの紹介に留まることも多いのに比べ、書籍であれば、基礎的な概念から応用的なテクニックまで、著者の経験に基づいた一貫した流れで体系的に学ぶことができます。

現在、Notionの人気を反映して、多くの「使い方」に関する本が出版されています。自分に合った一冊を選ぶ際には、以下の点に注目すると良いでしょう。

  • 出版時期(新しさ): Notionは非常にアップデートが速いツールです。毎月のように新しい機能が追加されたり、インターフェースが改善されたりしています。そのため、できるだけ出版時期が新しい本を選ぶことが、最新の機能(例えばNotion AI、データベースの改善、Notionカレンダーなど)に基づいた正確な解説を学ぶ上で大切です。最低でも、過去1〜2年以内に出版されたものを選ぶことをお勧めします。
  • 対象読者レベル: 自分が「全くの初心者」なのか、「基本操作はできるがデータベースを使いこなしたい中級者」なのか、あるいは「チームでの高度な活用法や自動化を知りたい上級者」なのか、自身のレベルに合った本を選びましょう。本のタイトルや目次、まえがきなどで、「初心者向け」「完全ガイド」「応用テクニック集」「チーム活用術」といったキーワードを確認すると良いですね。
  • 内容の具体性と網羅性: 単なる機能のボタン説明に終始せず、具体的な活用事例(ユースケース)が豊富に紹介されている本の方が、実践的で役立つことが多いです。例えば、「タスク管理」「ナレッジベース構築」「家計簿」「読書ノート」など、自分がNotionで実現したいことに近い事例が詳しく解説されているかどうかもチェックポイントです。

公式のヘルプセンターやガイドも最強の「本」

市販の書籍での学習と並行して、あるいは書籍を読む前に、Notionが公式に提供している「ヘルプセンター」や「ガイド」を参照することも、非常におすすめです。これらはNotion社自身が作成しているため、情報の正確性と最新性は最も信頼できます。

特に「Notion (ノーション)ヘルプセンター」は、機能ごと(例:「データベース」「共有と権限設定」など)に詳細な使い方が日本語で解説されており、リファレンス(辞書)として非常に優秀です。特定機能の使い方が知りたい場合は、まず公式ヘルプを確認するのが一番の近道かもしれません。

自分に合った本や公式ガイドを活用し、基礎知識をしっかりと身につけることが、Notionを自在に使いこなすための確実な土台となります。

まとめ:Notionの使い方をマスター

この記事では、Notionの使い方について、初心者向けの基本的な概念や操作方法から、その真価であるデータベース機能の活用、さらには具体的な利用シーンや学習方法まで、幅広く解説しました。Notionは非常に自由度が高く、奥深いツールですが、その根本は「ブロック」と「ページ」、そして「データベース」というシンプルな要素の組み合わせです。

最後に、Notionの使い方をマスターし、あなただけの最適なワークスペースを構築していくための重要なポイントを、箇条書きでまとめます。

  • Notionは「ブロック」を組み合わせてページを作る万能ツール
  • アカウントは無料で簡単に作成でき、個人利用ならフリープランで十分
  • まずはスラッシュコマンド(/)とブロック操作(⋮⋮ハンドル)の基本を覚える
  • テキスト、リスト、見出し、画像、ToDoなど多様なブロックが使える
  • データベースは単なる表ではなく「ページの集合体」であると理解する
  • ビュー機能(テーブル、ボード、カレンダー、タイムライン等)で情報を自在に可視化する
  • プロパティ(ステータス、期限、担当者、タグ等)で情報を構造化する
  • フィルターとソート機能で、必要な情報だけを効果的に絞り込む
  • リレーションとロールアップ機能で、複数のデータベースを連携させられる
  • 初心者向けには豊富な「テンプレート」の活用がおすすめ
  • 個人のタスク管理、日記、趣味の記録などあらゆる整理術に使える
  • チームでの議事録共有やプロジェクト管理にも強力な機能を発揮
  • カレンダー連携には「Notionカレンダー」アプリや外部自動化ツールの利用が必要
  • 学習には出版時期の新しい「本」や「公式ヘルプセンター」の活用も有効
  • 最初から完璧を目指さず、シンプルな使い方から始め、徐々に自分仕様に育てていくことが大切

Notionの使い方をマスターする最良の方法は、何よりもまず「実際に触ってみる」ことです。この記事を参考に、まずは簡単なメモページやToDoリストから作成し、そこから少しずつデータベース機能やテンプレートの活用へとステップアップしてみてください。使い込むほどに、あなたの思考や業務にフィットする、かけがえのないパートナーになっていくはずです。

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