
Notion家計簿、始めてみたいけど「難しそう」と思っていませんか。従来の家計簿アプリとは違い自由度が高い反面、Notion家計簿は挫折した、続かないという声も聞かれますよね。私自身も、シンプルな作り方が分からなかったり、夫婦での共有方法に悩んだりしました。
また、専用アプリのような銀行やクレジットカードの自動アプリ連携はできるのか、レシート管理はどうするのか、日々の集計やグラフ化は可能なのか、といったデメリットや機能の限界も気になるところだと思います。カレンダー連携や便利なテンプレートの使い方も知りたいですよね。
この記事では、そんなNotion家計簿のシンプルな始め方から、挫折しないための続けるコツ、テンプレートの活用法まで、分かりやすく解説していきます。
- 従来の家計簿管理で挫折する理由とNotionのメリット
- 挫折しないためのNotion家計簿の始め方(テンプレート活用)
- ゼロから作るシンプルな家計簿データベースの設計方法
- 夫婦での共有方法や、集計・グラフ化のテクニック
Notion 家計簿の始め方:挫折しないコツ
Notionで家計簿をつけようと意気込んだものの、多くの人が「続かない」という壁にぶつかります。その理由は、従来の家計簿アプリやExcelのデメリットとは異なる、Notion特有の「自由度の高さ」にあります。まずは、Notion家計簿で挫折しないための考え方と、メリット・デメリット、そして最も簡単な始め方であるテンプレート活用術について解説しますね。
- Notion家計簿:メリットとデメリット
- Notion 家計簿:テンプレート活用術
- Notion家計簿:夫婦で共有する方法
- Notion家計簿:アプリ連携の現状
- Notion家計簿:挫折しないための工夫
Notion家計簿:メリットとデメリット
Notionを家計簿として使うことには、他のツールにはない強力なメリットと、知っておくべき明確なデメリット(限界)があります。これを理解することが、挫折を避ける第一歩です。
メリット:オールインワン管理と究極のカスタマイズ性
Notion家計簿の最大のメリットは、「オールインワン」であることです。従来の家計簿管理では、支出は家計簿アプリ、貯金目標はメモアプリ、関連するタスク(例:「光熱費のプラン見直し」)はToDoアプリ、というように情報がバラバラになりがちでした。
Notionなら、これらすべてを一つのワークスペースで管理できます。例えば、家計簿データベースと習慣トラッカーを連携させて「自炊した日」と「食費」の相関を見たり、プロジェクトDBと連携させて「夏の旅行」にかかった費用だけを自動集計したりできます。Notionの基本的な使い方については、「Notion 使い方ガイド:基本からタスク管理まで」も参考にしてみてください。
さらに、自分好みのデザインにできる「カスタマイズ性」も大きなメリットです。アイコンやカバー画像を設定し、「見たくなる」ダッシュボードを作ることで、家計簿をつけるモチベーション維持に繋がります。
デメリット:自動連携の弱さと初期設定の手間
一方で、Notion家計簿の最大のデメリットは、Money ForwardやZaimといった専用アプリの多くが備えている「銀行口座やクレジットカードとのAPIによる自動連携機能」が、Notionには標準搭載されていない点です。支出は基本的に手動で入力する必要があります。
また、Notionの自由度の高さは、裏を返せば「初期設定の複雑さ」にもつながります。ゼロから自分に最適なデータベースを設計するには、Notionのデータベース機能(プロパティ、ビュー、リレーションなど)に関するある程度の知識が必要となり、これが「挫折」の大きな原因となります。
家計簿管理ツールの比較
家計簿をつける目的は、支出傾向を把握することです。例えば、総務省の家計調査によると、2023年の2人以上世帯の消費支出のうち食費が占める割合は約26.6%とされています(出典:総務省統計局『家計調査報告(家計収支編)』)。自分の支出割合と比較することで、改善点が見つかるかもしれません。
| 比較項目 | Notion家計簿 | 専用家計簿アプリ | 表計算ソフト (Excel/Sheets) |
|---|---|---|---|
| 銀行/カード自動連携 | ❌(標準では不可) | ◎(主要機能) | △(GAS等が必要) |
| カスタマイズ性 | ◎(ほぼ無限) | ❌(固定) | ○(関数スキル依存) |
| 他情報との連携 (タスク、目標管理など) | ◎(最強のメリット) | ❌(アプリ内で完結) | ❌(別ファイル) |
| モバイル入力の手軽さ | ○(要工夫) | ◎(専用UI) | ❌(操作困難) |
| 導入の手軽さ | △(要セットアップ) | ◎(登録のみ) | ❌(要設計) |
Notionは「自動連携」を手放す代わりに、「究極のカスタマイズ性」と「オールインワンでの情報連携」という強力な価値を提供している、と考えると分かりやすいですね。
Notion家計簿:テンプレート活用術
Notion家計簿で挫折しないための最も確実で簡単な方法は、最初から完璧なシステムをゼロから作ろうとせず、「テンプレートを活用する」ことです。
テンプレートとは、経験豊富なユーザーが家計簿用に最適化したデータベースやダッシュボードの「雛形(ひながた)」のことです。これを利用する真の価値は、単に「作業スピードが上がる」こと以上に、「データベース設計という最も困難な初期設定をスキップできる」こと、そして「家計簿をつける行為そのものを『習慣化』するまでのハードルを最小限にできる」ことにあります。
テンプレートの選び方
Webで「Notion 家計簿 テンプレート 無料」などと検索すると、たくさんのテンプレートが見つかりますが、最初は以下の基準で選ぶことをお勧めします。
- シンプルな構造: 機能が多すぎず、入力用の「支出データベース」と「カテゴリマスタ」、「月次サマリ」程度のシンプルな構成のもの。
- 無料であること: まずはコストをかけずに試してみましょう。
- 解説があること: 作成者が使い方をブログ記事や動画で解説しているテンプレートは、後でカスタマイズする際に非常に役立ちます。
テンプレートの導入と活用の流れ
- 気に入ったテンプレートを見つけたら、ページ右上の「複製(Duplicate)」ボタンをクリックします。
- 自分のNotionワークスペースにテンプレートのコピーが作成されます。
- (最重要)まずはカスタマイズを一切せず、そのままの状態で1週間〜1ヶ月間、とにかく使ってみます。
- 使っていく中で、「このカテゴリ分類は自分に合わないな」「このプロパティは使わないな」といった改善点が見えてきます。
- その時点で初めて、自分のライフスタイルに合わせてプロパティを編集したり、ビューを追加したりして、テンプレートを「育てていく」のです。
テンプレートは「完成形」ではなく、「習慣化のための叩き台」と捉えることが、挫折を避ける最大のコツですね。
Notion家計簿:夫婦で共有する方法
Notion家計簿のメリットの一つに、「夫婦」やパートナー、家族と簡単に家計簿を「共有」できる点があります。従来の家計簿アプリやExcelファイルでは、共有設定が面倒だったり、どちらか一方しか入力しなくなったりしがちですが、Notionならシームレスな共同作業が可能です。
共有方法はとても簡単です。作成した家計簿のダッシュボードページ(または家計簿データベース本体)の右上にある「共有」(Share)ボタンをクリックします。そして、「招待」(Invite)セクションに、共有したいパートナーのメールアドレスを入力し、権限(「フルアクセス」「編集権限」「コメント権限」など)を選択して招待を送るだけです。
ただし、夫婦でスムーズに運用するためには、技術的な設定よりも「運用ルール」の確立が何よりも大切です。
夫婦で家計簿を共有・運用するルールの例
- データベースをどう分けるか?:
- A案(シンプル): 一つの「共通支出データベース」を作成し、そこに二人とも入力する。「支払者」プロパティ(ユーザータイプ)を作成し、誰が支払ったかを記録。月末にロールアップ機能で精算する。
- B案(プライバシー重視): 「共通支出DB」と、各自の「個人支出DB」(お小遣い用)を別々に作成し、ダッシュボード上には「共通支出DB」の集計と、「個人支出DB」(自分のみ閲覧可)を並べて配置する。
- カテゴリや支払い方法の統一: 「食費」と「外食」を分けるか、「食費」に含めるか、など。カテゴリマスタデータベースを二人で共有し、ルールを明確にしておかないと、後で集計が困難になります。
- 入力のタイミング: レシートをもらったら即入力するか、週末にまとめて入力するか、ルールを決めておくと習慣化しやすいです。
Notionの柔軟な共有機能とデータベースロック機能(管理者が決めたビューやプロパティを誤って変更できないようにする機能)を組み合わせることで、家庭ごとの最適な共有スタイルを構築できますね。
Notion家計簿:アプリ連携の現状
Notion家計簿を検討する上で、最も大きな「デメリット」であり、専用家計簿アプリ(Money ForwardやZaimなど)と比較される点が、銀行口座やクレジットカードとの「自動連携」機能です。
結論から言うと、2025年10月現在、Notionには、日本の銀行口座やクレジットカードの明細を自動的に取得し、家計簿データベースにAPI連携で直接インポートする標準機能は搭載されていません。
支出は基本的に「手動入力」が前提となります。これが、多くの人がNotion家計簿の導入をためらう最大の理由かもしれません。
ただし、この「手動入力」をいかに効率化し、習慣化するかがNotion家計簿運用の鍵となります(詳しくは後述の「挫折しないための工夫」で解説します)。
上級者向けの代替案(自動連携)
どうしても自動連携を実現したい場合、技術的な知識が必要になりますが、以下のようなサードパーティ製のツールやスクリプトを介する方法も存在します。
- iPaaS(Make, Zapierなど): Google Sheetsと連携できる家計簿アプリ(例:MoneyForwardのCSVエクスポート機能)とNotionを、MakeやZapierといった自動化ツールを介して連携させる。
- GAS (Google Apps Script): 銀行からの取引メールをGmailで受信し、GAS(Google Apps Script)を使ってメール内容を解析し、Notion APIを叩いてデータベースに自動登録する、といった高度なスクリプトを自作する。
これらは非常に強力ですが、設定・維持に専門知識が必要なため、まずは「手動入力」から始めることを強くお勧めします。「手動で入力する」という一手間が、支出の「痛み」を実感させ、かえって支出抑制につながるという心理的なメリットもあります。
Notion家計簿:挫折しないための工夫
Notion家計簿が「続かない」最大の理由は、その「入力の面倒さ」と「初期設定の複雑さ」にあります。逆に言えば、これらの「挫折ポイント」を最初から潰しておくことが、Notion家計簿を習慣化する最大のコツです。
ここでは、挫折しないための具体的な工夫を3つの側面から紹介します。
1. 入力の習慣化(モバイル対応)
支出が発生するたびにPCを開くのは非現実的です。入力は「スマホでいかに楽にできるか」が鍵となります。
- ウィジェットの活用: スマートフォンのホーム画面に、Notionの「ウィジェット」を設置します。このウィジェットを、家計簿の「支出データベース(入力用)」に直接リンクさせます。
- モバイル用入力ビューの作成: スマホからアクセスするビュー(例:「リストビュー」)は、表示するプロパティを「支出名」「金額」「カテゴリ」など、入力に必要な最小限に絞り込みます。他のプロパティ(集計用など)は非表示にし、入力時のスクロールを最小限にします。
- ショートカットの活用: iOSの「ショートカット」アプリなどとNotion APIを連携させ、ホーム画面のアイコンをタップするだけでNotionの入力ページが即座に開く、といった上級テクニックもあります。
2. モチベーションの維持(ゲーミフィケーション)
家計簿は「記録」するだけでは続きません。「記録」を「未来の目標」に結びつけることが大切です。
- 習慣トラッカーとの連携: 「家計簿を記録した」「自炊した」「ノーマネーデー(お金を使わなかった日)」といった項目を「習慣トラッカー」データベースで管理し、月末に家計簿の「食費」「娯楽費」の集計結果と見比べます。自分の行動(習慣)が、支出(結果)にどう影響したかを可視化することで、行動変容のモチベーションが生まれます。
- 貯金・投資管理ダッシュボードの作成: 「家計簿DB」とは別に、「貯金・投資管理DB」を作成します。家計簿で計算された「今月の貯蓄額」をこのDBに転記し、「ハワイ旅行(目標30万円)」といった具体的な目標に対する進捗バー(Numberプロパティの機能)で可視化します。これにより、「家計簿をつける=目標に近づいている」という強い動機付けが生まれます。
3. 完璧主義を捨てる(80%ルール)
家計簿の本質は「支出傾向の把握」であり、「1円単位の完璧な集計」ではありません。Notionの強力なデータベース機能は、かえって完璧主義を助長し、運用者を疲弊させることがあります。「1円合わない…」と悩むのではなく、「大体今月は食費が多そうだ」と傾向が掴めればOK、という「80%ルール」で運用することが、挫折しない最大のコツかもしれません。
実践!Notion 家計簿の作り方
挫折しないための考え方がわかったところで、次は実践編です。テンプレートを使わずにゼロからシンプルな家計簿データベースを構築する手順と、それを活用してデータを可視化・集計する具体的なテクニックを紹介します。
- Notion家計簿の作り方:基本編
- Notion家計簿:レシート管理術
- Notion家計簿:グラフ化のテクニック
- Notion家計簿:カレンダーで可視化
- Notion家計簿:集計と分析の方法
- まとめ:Notion家計簿で資産形成
Notion家計簿の作り方:基本編
Notion家計簿の作り方の基本は、2つのデータベースを作成し、それらを「リレーション」機能で連携させることです。この設計が、後々の集計や分析を非常に楽にしてくれます。
- DB1:支出データベース(日々の入力用): これが家計簿の心臓部です。日々の全ての支出をここに入力します。
- DB2:カテゴリマスタ(分類用): 「食費」「光熱費」「娯楽費」といった支出の分類項目を管理するためのデータベースです。
なぜカテゴリを別のデータベースにするかというと、後からカテゴリごとの合計金額を自動集計(ロールアップ)するためです。
「支出データベース(DB1)」には、最低限、以下のプロパティを設定しましょう。
| プロパティ名(例) | プロパティタイプ | 機能・役割 | 設定のコツ |
|---|---|---|---|
| 支出名 | Title (タイトル) |
支出の名称(レシートの内容) | 「スーパーA」「ランチ代」など具体的に |
| 金額 | Number (数値) |
支出した金額 | 数値フォーマットを「円」に設定しておく |
| 支出日 | Date (日付) |
支出した日付 | 入力の核。カレンダービューの基準になる |
| カテゴリ | Relation (リレーション) |
支出の分類 | DB2(カテゴリマスタ)と連携(リレーション)させる |
| 支払い方法 | Select (セレクト) |
支払手段の選択 | 「現金」「クレジットカードA」「PayPay」など選択肢を作成 |
| メモ | Text (テキスト) |
自由記述欄 | 「〇〇さんとの食事代」など補足情報 |
「カテゴリマスタ(DB2)」は、ひとまずTitleプロパティに「食費」「光熱費」「娯楽費」などを登録しておくだけでOKです。この2つのデータベースを「カテゴリ」プロパティで連携させることが、Notion家計簿の基本的な作り方の第一歩です。
Notion家計簿:レシート管理術
Notion家計簿は基本的に手入力ですが、レシート(領収書)の管理もNotion内で完結させることができます。
Notionデータベースの各アイテム(行)は、それ自体が独立した「ページ」になっているという特徴を思い出してください。このページ機能(本文エリア)を活用します。
スマホアプリでのレシート管理フロー
- 支出が発生し、レシートを受け取ります。
- Notionのスマホアプリを起動し、「支出データベース」に新しいページ(アイテム)を作成します。(例:「スーパーA」「¥3,500」「食費」などを入力)
- 作成したページの本文エリア(ページの中身)を開きます。
- キーボード上部にある「カメラ」アイコンをタップし、受け取ったレシートの写真を撮影します。
- 撮影したレシート画像が、その支出ページの本文内に直接添付・保存されます。
これだけで、支出データとその証憑(しょうひょう)であるレシート画像が、Notion内で完全に紐付いた状態で管理できます。後から「この支出、何だっけ?」と迷った時に、該当のページを開けばすぐにレシート画像を確認できるため、非常に便利です。
「ファイル&メディア」プロパティの活用
ページ本文に画像を貼り付ける代わりに、「ファイル&メディア」(Files & Media)プロパティを作成し、そこにレシート画像をアップロードする方法もあります。どちらが良いかは好みによりますが、ページ本文の方が複数の画像(レシートが長くて2枚になった場合など)を貼り付けやすく、メモも書き込めるため、柔軟性が高いと私は思います。
この方法は、確定申告などで領収書の保存が必要なフリーランスの方にも応用できますね。
Notion家計簿:グラフ化のテクニック
家計簿を「集計」し、「グラフ」で可視化したいというニーズは非常に高いですが、これはNotionが標準機能として最も苦手とする分野の一つです。
Excelのような高度な円グラフや棒グラフをNotion単体で作成する機能は、現時点(2025年10月)では限定的です。しかし、全く可視化できないわけではありません。
1. Notionネイティブでの簡易グラフ化
- プログレスバー: 「数値」(Number)プロパティの表示形式を「バー」(Bar)または「リング」(Ring)に変更することで、進捗率を視覚化できます。例えば、「カテゴリマスタ」DBで各カテゴリの「予算」プロパティ(数値)を設定し、それに対する「今月の支出合計」(ロールアップで集計)の割合を「関数」(Formula)で計算させ、その結果をプログレスバーで表示させる、といった応用が可能です。
- ボードビュー: 「カテゴリ」プロパティでグループ化した「ボードビュー」を作成し、各カードに「金額」を表示させることで、「どのカテゴリにどれだけの支出(カード)があるか」を視覚的に把握できます。これはグラフではありませんが、支出傾向を掴むのに役立ちます。
2. 外部ツール連携によるグラフ埋め込み(推奨)
より本格的なグラフを作成したい場合、Notionと連携できる外部のグラフ作成ツールを利用するのが最も現実的で強力な方法です。
例えば、「NotionCharts」や「Data Jumbo」といったサードパーティ製のサービスがあります。これらのツールは、あなたのNotionデータベースを読み取り、そのデータを基に美しい円グラフ、棒グラフ、折れ線グラフなどを自動で生成します。そして、生成されたグラフを「埋め込みリンク」としてNotionページに貼り付けることができます。
これにより、Notionのダッシュボード上で、自動更新される支出グラフをリアルタイムで確認できるようになります。設定には少し手間がかかりますが、一度連携させてしまえば、家計簿の分析が格段にしやすくなります。
Notion家計簿:カレンダーで可視化
支出の傾向を「いつ使ったか」という時間軸で可視化したい場合、Notionデータベースの「カレンダービュー」機能が非常に役立ちます。
「支出データベース」(DB1)に「支出日」(Date)プロパティが設定されていれば、ビュー(View)を追加する際に「カレンダー」(Calendar)レイアウトを選択するだけです。
これにより、支出がカレンダー上の該当日付にアイテムとして表示されます。さらに、ビューの「プロパティ」設定で、「金額」や「カテゴリ」もカレンダー上に表示するように設定すれば、一目で「いつ、何に、いくら使ったか」が視覚的に把握できます。
カレンダービューのメリット
- 「今週は外食(娯楽費)が多いな」「給料日直後に支出が集中しているな」といった、支出のタイミングや曜日との相関が直感的に分かります。
- 支出の入力漏れにも気づきやすくなります。「あれ、この日何も入力されていないけど、何か使ったはずだ」といった確認が容易です。
このカレンダービューと、後述する月次集計ビューをダッシュボードに並べて配置することで、家計簿の全体像がより明確になりますね。
Notion家計簿:集計と分析の方法
家計簿は、記録するだけでは意味がなく、「集計」して「分析」し、次の行動(節約など)に繋げることがゴールです。Notionデータベースは、この「集計」を自動化する強力な機能を備えています。
1. テーブルビューの「計算」機能(簡単な集計)
最も手軽な集計方法は、「支出データベース」(DB1)のテーブルビュー(一覧表)の機能を使うことです。 テーブルビューの各列(プロパティ)の一番下には「計算」(Calculate)というメニューがあります。ここで「金額」プロパティの「合計(Sum)」を選択するだけで、そのビューに表示されている支出の合計金額が瞬時に計算されます。 これに「フィルター」機能を組み合わせれば、「今月の支出合計」や「食費だけの支出合計」などを簡単に確認できます。
2. 「ロールアップ」機能によるカテゴリ別集計(本格的な集計)
これがNotion家計簿の集計の核となる機能です。「基本編」で作成した「カテゴリマスタ(DB2)」を活用します。
- 「カテゴリマスタ(DB2)」に、「今月の支出(仮名)」という名前の新しいプロパティを追加します。
- プロパティタイプとして「ロールアップ」(Rollup)を選択します。
- ロールアップの設定画面で、以下の3点を指定します。
- リレーション (Relation): 「支出データベース(DB1)」を選択します。
- プロパティ (Property): (支出DBの)「金額」プロパティを選択します。
- 計算 (Calculate): 「合計(Sum)」を選択します。
これだけで、「カテゴリマスタ」の各行(「食費」「光熱費」など)に、そのカテゴリに紐づく全ての支出の合計金額が自動で集計されるようになります。
さらに、このロールアッププロパティのフィルター機能を使えば、「今月の支出日」のデータだけを集計する、といった高度な分析も可能です。このカテゴリ別集計表こそが、あなたの支出傾向を分析するための最も重要なデータとなります。
まとめ:Notion家計簿で資産形成
この記事では、Notion家計簿の基本的な考え方から、挫折しないための工夫、具体的なデータベースの作り方、そして集計やグラフ化といった応用テクニックまで、幅広く解説してきました。Notion家計簿は、単なる支出の記録ツールではなく、あなたの財務状況を把握し、目標(資産形成)へと導く強力な「ダッシュボード」になり得ます。
最後に、Notion家計簿を成功させるための重要なポイントをまとめます。
- Notion家計簿のメリットは「カスタマイズ性」と「他情報(タスクや目標)との連携」
- デメリット(弱点)は「銀行・カードの自動アプリ連携」が標準でないこと
- 挫折しないコツは、最初から完璧を目指さず「テンプレート」を活用するか「シンプル」に始めること
- 家計簿が「続かない」最大の原因である「入力の面倒さ」は、スマホのウィジェットや専用ビューで対策する
- モチベーション維持には「貯金目標」や「習慣トラッカー」との連携が有効
- 作り方の基本は「支出DB」と「カテゴリDB」を「リレーション」で連携させること
- 「ロールアップ」機能で、カテゴリごとの支出合計を自動集計できる
- レシート管理は、スマホで撮影し、支出ページの本文内に画像を添付するのが便利
- カレンダーで可視化するには「カレンダービュー」を支出日に設定する
- グラフ化は、外部ツール(NotionCharts等)を埋め込むのが最も強力な方法
- 夫婦での共有は「共有」機能で可能だが、「運用ルール」の確立が鍵
- 集計は、テーブルビューの「計算」機能(簡易)と「ロールアップ」(本格)を使い分ける
- 1円単位の正確さより「支出傾向の把握」と「行動変容」を目的とすることが大切
- Notion家計簿は、記録を「未来の資産形成」に繋げるためのツールである