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Notionでグラフを作成!公式機能チャートビューの使い方を解説

Notionでグラフを作成!公式機能チャートビューの使い方を解説

Notionでタスク管理や家計簿をつけていると、数字だけでなく視覚的なグラフでデータを表示できたらいいのにと思うことはありませんか。「数字の羅列だと傾向が見えにくい」「もっと直感的に進捗を把握したい」という悩みは、Notionユーザーなら誰もが一度は感じるものです。

実は2024年8月の大型アップデートにより、Notion公式の機能として「チャート(グラフ)」が追加され、誰でも簡単にデータベースを可視化できるようになりました。公式のチャート機能でグラフを作成する手順や、Notion Chartsの具体的な使い方、さらには外部ツールと連携してより高度なグラフを自動で更新する方法など、知りたいことは尽きませんよね。この記事では、Notionでグラフを作る具体的な作り方を、初心者の方にも分かりやすく、画像を交えながら徹底解説します。

  • Notion公式のチャート機能を使った基本的なグラフの作成手順
  • 無料で使える範囲と有料プランでのグラフ作成制限の違い
  • 外部ツールを使ってNotion上に高度なグラフを表示する方法
  • グラフを活用した家計簿やプロジェクト管理のテンプレート事例

Notionでグラフを作成する公式機能の使い方

以前までは、Notionでグラフを作るには外部サービスを経由するなど少し手間がかかっていましたが、公式機能のアップデートにより、Notion単体で美しいチャートを作成できるようになりました。ここでは、その基本的な操作方法と、知っておくと便利なポイントについて詳しく解説していきます。

Notion公式チャートの作り方と手順

2024年のアップデートで追加された公式のチャート機能(Charts)は、データベースに蓄積された数値を直接可視化できる優れものです。作り方は驚くほどシンプルで、直感的に操作できるのが特徴です。

ステップバイステップ作成ガイド

  1. データベースの準備: まず、グラフ化したいデータベースを用意します。例えば「家計簿」なら、「日付」「費目(カテゴリ)」「金額」といったプロパティが必要になります。数値データが入っていないとグラフは作れませんので注意してください。
  2. ビューの追加: データベースの上部にある「+」アイコン(ビューの追加)をクリックします。
  3. チャートを選択: メニューの中から「チャート」を選択します。これまで「テーブル」「ボード」などが並んでいた場所に新しく追加されています。
  4. グラフの種類を選ぶ: 「縦棒グラフ」「横棒グラフ」「折れ線グラフ」「ドーナツグラフ」の中から、データの特性に合った形式を選びます。例えば、時系列の推移なら折れ線、カテゴリ別の割合ならドーナツグラフが適しています。
  5. 軸の設定: X軸(横軸)とY軸(縦軸)に表示したいプロパティを設定します。家計簿の例なら、X軸を「費目」、Y軸を「金額」に設定すれば、費目ごとの支出額がグラフ化されます。

たったこれだけの手順で、見慣れたデータベースがあっという間に視覚的なグラフに変わります。プレビューを見ながら調整できるので、失敗もありません。

Notionでグラフを表示するチャートビュー

作成したグラフは「チャートビュー」としてデータベースのタブに追加されます。これにより、普段はテーブルビューで詳細なデータを入力・管理し、分析したい時だけチャートビューに切り替えて全体像を把握する、といった使い分けが可能です。

見た目のカスタマイズ

チャートビューでは、グラフのデザインも柔軟に調整できます。

  • カラーパレット:Notionらしい落ち着いた色合いから、強調したいデータを目立たせる色まで変更可能です。
  • データラベル:グラフの上に具体的な数値を表示するかどうかを選べます。
  • グリッド線:背景の目盛り線の有無を調整して、すっきり見せることができます。

自分の好みに合わせて、見やすく美しいダッシュボードを作れるのが楽しいポイントですね。プロジェクトの進捗報告などで画面を見せる際にも、非常に見栄えが良くなります。

Notionのグラフを自動更新する仕組み

「データを更新するたびにグラフも作り直さないといけないの?」と心配される方もいるかもしれませんが、その必要はありません。Notionの公式チャート機能は、元のデータベースと完全に連動しています。

例えば、テーブルビューで「今日のランチ代 1,000円」を追加したり、先月の売上データを修正したりすると、その変更は即座にチャートビューにも反映されます。このリアルタイム更新のおかげで、常に最新の状態を可視化できるので、日々の進捗管理や予算管理に非常に役立ちます。更新ボタンを押す必要すらありません。

Notion無料プランでのグラフ作成制限

非常に便利なチャート機能ですが、プランによって作成できる数に制限がある点には注意が必要です。

現在、無料プラン(フリープラン)では、ワークスペース全体で作成できるグラフは1つまでとなっています。お試しで1つ作ってみる分には問題ありませんが、家計簿とタスク管理の両方でグラフを使いたい場合や、ダッシュボードのようにいくつものグラフを並べたい場合は、有料プランへのアップグレードが必要になります。

制限に関する注意 この「1つまで」という制限は、データベースごとではなくワークスペース全体でのカウントです。もし制限にかかった場合は、古いグラフを削除するか、後述する「外部ツール」を活用する方法(こちらは実質個数制限なし)を検討してみてください。 (出典:Notion公式サイト『チャート』)

Notion Chartsの基本的な使い方

Notion Charts(公式機能)をさらに使いこなすためのコツを紹介します。まず、グラフにするデータは基本的に「数値プロパティ」である必要があります。テキスト形式で「1,000円」と入力していても数値として認識されない場合があるので、プロパティの種類を必ず「数値(Number)」に設定しましょう。

データのグループ化を活用する

単純な集計だけでなく、データの「グループ化」も可能です。例えば、タスク管理のデータベースで「担当者」ごとにタスク数を積み上げ棒グラフにしたり、「月別」に売上推移を折れ線グラフにしたりと、集計単位を変えることで様々な分析ができます。「今月は誰が一番タスクを消化したか?」「支出が増えるのは何月か?」といった傾向が見えてくるので、データ分析が楽しくなりますよ。

Notionのグラフ表示を外部ツールで拡張

公式機能だけでは物足りない場合や、無料プランのままで複数のグラフを作りたい場合は、外部ツールと連携する方法がおすすめです。少し設定は必要ですが、無料でいくつでも作れたり、より高度で自由なグラフ表現が可能になったりと、メリットも大きいです。

Googleスプレッドシートでグラフ作成

最も馴染みがあり、手軽なのがGoogleスプレッドシートを使う方法です。普段使っているシートでグラフを作成し、それをNotionに埋め込むだけなので、誰でもすぐに実践できます。

手順は以下の通りです。

  1. Googleスプレッドシートで表とグラフを作成します。
  2. 作成したグラフの右上にあるメニューから「グラフを公開」を選択します。
  3. 「埋め込み」ではなく「リンク」を選び、形式を「インタラクティブ」にして公開リンクをコピーします。
  4. Notionのページで「/embed(埋め込み)」ブロックを作成し、先ほどのリンクを貼り付けます。

これで、スプレッドシートのグラフがそのままNotion上に表示されます。シート側の数値を更新すれば、Notion側のグラフも(再読み込みなどで)更新されるので、運用も楽ちんです。何より無料で作れる数に制限がないのが嬉しいですね。

Notion2Charts等の外部ツール連携

「もっとNotionのデザインに馴染むグラフがいい!」という方には、Notion専用のグラフ作成サービス「Notion2Charts(旧ChartBase)」などがおすすめです。これらのツールは、Notionのデータベースと直接連携してグラフを生成してくれます。

使い方は、サービスにログインしてNotionのワークスペースを接続し、グラフ化したいデータベースを選ぶだけ。生成されたグラフの埋め込み用URLをNotionに貼り付ければ完了です。公式機能のような見た目で、かつ無料枠でも複数のグラフを作れるサービスが多いのが魅力です。

更新のタイミングについて 外部ツールの場合、Notionのデータ更新がグラフに反映されるまでに数分のタイムラグがある場合や、手動で「Refresh」ボタンを押す必要がある場合があります。即時性を求めるなら公式機能、数を求めるなら外部ツール、という使い分けがおすすめです。

Mermaidや数式でグラフを描く方法

少しテクニカルな方法ですが、コードや数式を使って簡易的なグラフを描画することも可能です。

Mermaid記法を使う

Notionのコードブロックで言語を「Mermaid」に設定し、特定の構文を書くことで、フローチャートやガントチャート、円グラフなどを描画できます。データベースの数値とは連動しませんが、手軽に図解を入れたい時に便利です。

関数プロパティで擬似グラフを作る

もう一つは、Notionの「関数(Formula)プロパティ」を使って、擬似的なバーグラフを作る方法です。例えば、進捗率に合わせて「■■■□□ 60%」のような文字列を表示させることで、視覚的にグラフっぽく見せるテクニックです。これならデータベースの一覧表示(テーブルビュー)の中で、各行の進捗を直感的に把握できます。タスク管理などでよく使われる手法です。

グラフ付きテンプレートの活用事例

自分で一から作るのは大変…という方は、グラフ機能が組み込まれたテンプレートを活用しましょう。Notion公式ギャラリーやコミュニティには、家計簿、習慣トラッカー、プロジェクト管理など、素晴らしいテンプレートがたくさん公開されています。

これらのテンプレートを複製すれば、あとは自分の数字を入力していくだけで、自動的にグラフが完成します。「どんな設定をすればグラフになるのか」という勉強にもなるので、まずは公式のテンプレートをダウンロードして、裏側の設定を見てみるのもおすすめですよ。

Notionでグラフを活用して可視化

Notionでグラフを使えるようになると、単なる「記録」が「分析」に変わります。家計簿なら無駄遣いの傾向が見えてきたり、タスク管理なら自分の頑張りが可視化されてモチベーションが上がったりと、データの見え方がガラリと変わるはずです。

公式機能でサクッと作るもよし、外部ツールで凝ったグラフを量産するもよし。ぜひ自分の目的に合った方法で、Notionページを彩ってみてください。数字の羅列だったページが、一気に分かりやすいダッシュボードに生まれ変わりますよ。

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