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Obsidian Syncの料金は高い?プランの違いと安く使う裏技を解説

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Obsidian Syncの料金体系や具体的な容量に関する情報をリサーチしていると、無料のiCloudやGitといったツールと比較して、どうしてもランニングコストが気になってしまうことがありますよね。私自身もObsidianを使い始めた当初は「たかがテキストメモの同期に、毎月課金する必要が本当にあるのかな?」と真剣に悩んだ経験があります。特に2024年以降に導入されたStandardプランとPlusプランの機能的な違いや、円安の影響をダイレクトに受ける日本円での支払い方法、さらには学生向けの割引制度など、契約前に知っておくべきポイントは意外と多岐にわたります。この記事では、実際に無料同期から公式Syncへ乗り換えた私が、Obsidian Syncの真の価値や学割の活用法、そして絶対に避けるべき無料運用の落とし穴について、ユーザー目線で徹底的に整理してみました。

  • StandardプランとPlusプランの容量や機能の違いを詳細に比較し、自分に合った選び方がわかる
  • 無料のiCloudドライブやGit同期に潜む「データ消失」や「設定地獄」のリスクを深く理解できる
  • 日本のクレジットカードが弾かれる問題を解決し、スムーズに決済するための支払い方法を知れる
  • 学生や教職員、非営利団体職員が正規料金より40%も安く利用できる割引申請手順を把握できる

Obsidian Syncの料金プラン完全比較

まずは、導入を検討する上で多くの人が最も気になっているであろう料金プランの仕組みについて、深掘りしていきましょう。以前は単一のプランしかありませんでしたが、現在はユーザーの利用頻度に合わせて「Standard」と「Plus」という2つの選択肢が用意されています。これらが具体的にどう違うのか、カタログスペックだけでは見えてこない実用面での違いを、私の運用経験を交えて解説していきます。

Obsidian Syncの容量1GBで足りるか

エントリーモデルであるStandardプランのストレージ容量は「1GB」と設定されています。GoogleドライブやiCloudが無料で数GBから15GBを提供している現代において、「たったの1GBで足りるの?」と不安に感じる方も少なくないでしょう。しかし、結論から申し上げますと、画像を多用しないテキスト中心の使い方であれば、1GBは一生かかっても使い切れないほどの巨大な容量だと言えます。

なぜなら、Obsidianが扱うMarkdownファイル(.md)は、装飾情報を含まない純粋なプレーンテキストデータだからです。日本語の文字は1文字あたり約3バイト程度。単純計算ですが、1GB(約10億バイト)あれば、およそ3億文字以上のテキストを保存できる計算になります。これは原稿用紙に換算すると75万枚以上、一般的な文庫本なら数千冊分に相当します。毎日数千文字の日記や議事録を書いたとしても、テキストだけでこの容量を埋めることはまず不可能です。

私自身、Obsidianを数年間愛用しており、日々のタスク管理から長文のブログ執筆、読書メモまであらゆる情報を放り込んでいますが、画像を除いたVault(保管庫)のサイズは数MB〜数十MB程度に収まっています。この事実からも、「テキストベースの第二の脳」として運用する限り、1GBという制限がボトルネックになることはまずありません。

画像やPDFを扱う場合は注意が必要

ただし、Standardプランには容量以外にもう一つ、「1ファイルあたり5MBまで」というアップロード制限が設けられています。これが意外な落とし穴になる可能性があります。

Standardプランが向かないケース 最近のスマートフォンで撮影した写真は、高画質化に伴い1枚で5MBを超えることが珍しくありません。また、スキャンしたPDF資料や音声ファイルなども容易にこのサイズを超過します。もしあなたが「ライフログとして写真を貼りまくりたい」「自炊した書籍PDFを管理したい」と考えているなら、Standardプランではファイルが同期されずエラーになる可能性が高いため、最初からPlusプランを検討すべきです。

StandardとPlusプランの大きな違い

では、Standardプランと上位のPlusプラン、具体的に何が決定的に違うのかを表で詳細に比較してみましょう。単なる容量の違いだけでなく、運用の柔軟性に関わる重要な差が存在します。

比較項目 Standard (標準) Plus (上位)
月払い料金 $5 USD / 月 $10 USD / 月
年払い料金 $4 USD / 月(約600円) $8 USD / 月(約1,200円)
同期できるVault数 1 Vault のみ 10 Vaults
合計ストレージ容量 1 GB 10 GB (最大100GBまで拡張可)
最大ファイルサイズ 5 MB / ファイル 200 MB / ファイル
バージョン履歴保持 1ヶ月間 12ヶ月間

複数Vault運用の壁

表の中で私が個人的に最も大きな違いだと感じているのが「同期できるVaultの数」です。Standardプランでは、同期できる保管庫が1つに限られます。

Obsidianを使い込んでいくと、「仕事の機密情報を含むメモ」と「完全プライベートな日記や趣味のメモ」を物理的に別のフォルダ(Vault)で管理したくなる時期が必ず来ます。しかし、Standardプランではそのどちらか一方しか同期できない、あるいは全てを1つのVaultにごちゃ混ぜにする必要が出てきます。公私混同を避けたい、あるいはプロジェクトごとにVaultを分けたいという運用フローを想定している場合は、迷わずPlusプランを選ぶのが正解です。

過去の自分を救うバージョン履歴

また、「バージョン履歴」の期間も重要です。Standardの1ヶ月に対し、Plusは12ヶ月(1年)の履歴を保持します。これは、誤って削除してしまった文章や、編集しすぎて原型を留めていないノートを、「半年前の状態に戻したい」と思った時に救世主となります。長期的な論文執筆や、年単位で更新するプロジェクト管理を行っている場合、この12ヶ月のバックアップ機能は強力な保険となるでしょう。

Obsidian Syncは高い?価格以上の価値

Standardプランの年払いで月額4ドル(日本円で約600円前後)という価格設定。これを「単なるファイル同期代」として捉えると、Googleドライブなどの無料ツールと比較して「高い」と感じるかもしれません。しかし、私はこの料金を「トラブルシューティングに費やす時間を節約するためのコスト」であり、さらに言えば「最高レベルのプライバシー保護への投資」だと捉えています。

時間を買うという考え方

無料の同期ツールやサードパーティ製のプラグインを使っていると、どうしても「同期設定がうまくいかない」「競合エラーが起きた」「なぜかスマホだけ同期されない」といった技術的なトラブルに遭遇しがちです。その解決のためにネットで検索し、設定を見直し、検証する時間は、積み重なると数時間、時には数日に及ぶこともあります。

Obsidian Syncの最大の魅力は、スイッチをオンにするだけで「何も考えずに、水のように自然に同期される」という体験そのものです。エラー解決に悩む時間をゼロにし、その分を本来の目的である「思考」や「執筆」に充てることができるなら、月額600円は決して悪い投資ではありません。

軍事レベルのセキュリティ (E2E)

また、Obsidian Syncはセキュリティ面でも他社とは一線を画しています。採用されているのは「エンドツーエンド暗号化(E2E)」という技術です。これは、データがあなたのデバイスを出る瞬間に暗号化され、あなたのデバイスで開く瞬間にだけ復号される仕組みです。

重要なのは、暗号化を解除するための鍵をユーザー自身しか持っていないという点です。これにより、開発元であるObsidian社であっても、サーバーに保存されたあなたのノートの中身を閲覧することは技術的に不可能です。GoogleやAppleのクラウドサービスは便利ですが、利用規約上、サービス提供側がデータにアクセスする権限を持っている場合がほとんどです。誰にも見られたくない日記、企業の機密情報、独自の研究データなどを扱う場合、この「完全なプライバシー」は金銭に代えがたい価値があります。

無料のiCloud同期に潜むデータ消失リスク

MacやiPhone、iPadを中心としたApple製品ユーザーなら、「OS標準のiCloud Driveを使えば無料で同期できるし、それで十分ではないか?」と考えるのが自然です。確かに、テキストファイルを入れるだけならiCloudは手軽で優秀な選択肢です。しかし、ことObsidianの運用に関しては、iCloud特有の仕様が牙を剥く瞬間があります。

「ストレージを最適化」が引き起こす悲劇

iOSやmacOSには、デバイスの空き容量が少なくなると、使用頻度の低いファイルを自動的にクラウドへアップロードし、ローカル(端末内)から実体データを削除して「クラウド上のアイコンだけ」を残す機能(ストレージの最適化)があります。

一般的なファイルであれば使う時にダウンロードすれば良いだけですが、Obsidianは「ローカルにファイルの実体が存在すること」を前提に動作するアプリです。そのため、この最適化機能が働くと、Obsidian側からファイルが見えなくなり、ノートが開けなくなったり、リンク切れが起きたり、最悪の場合はインデックス情報が破損したりするリスクがあります。

Windows環境との相性は最悪 さらに深刻なのが、Windows PCとiPhoneをiCloud経由で同期させようとするケースです。Windows版のiCloudクライアントは同期の挙動が不安定であることが世界的に報告されており、「ファイルの同期がいつまでも終わらない」「同じファイルが『競合』として何個も増殖する」「データが0バイトになる」といったトラブルが後を絶ちません。Windowsを含むクロスプラットフォーム環境での利用を考えているなら、iCloud同期は避けるのが無難です。

(出典:Appleサポート『写真やビデオがiPhoneやiPadの容量を埋めている場合 - ストレージを最適化する』)※iCloud Driveにおいても同様の最適化ロジックが働き、ローカルファイルが一時的にオフロードされる挙動が確認されています。

iPhoneで同期するなら公式が最適な理由

スマートフォン、特にiPhone(iOS)での利用を考えているなら、公式のObsidian Syncが唯一無二の最適解であると断言できます。これは、iOSというOSが持つ「バックグラウンド動作への厳しい制限」が関係しています。

「待たされない」という圧倒的なメリット

Obsidian Sync以外のサードパーティ製同期プラグイン(Remotely SaveやGitなど)を使用する場合、iOSの仕様上、アプリを開いた瞬間に同期処理が開始されることが多くあります。つまり、アプリを立ち上げてから数秒〜数十秒間、「同期完了待ち」の時間が発生するのです。

「ふと浮かんだアイデアを今すぐ書き留めたい」という衝動に駆られてアプリを開いたのに、ロード画面を見つめて待たされる。この数秒のラグは、知的生産において致命的なストレスとなります。最悪の場合、待っている間にアイデアが霧散してしまうことさえあるでしょう。

対して公式のObsidian Syncは、iOSアプリとして最適化されており、バックグラウンドでの同期処理が極めてスムーズです。アプリを立ち上げた瞬間には、PCで編集した内容がすでに反映されており、即座に続きを書き始めることができます。この「思考を分断しない摩擦レスな体験」こそが、月額料金を支払う最大の理由になり得ると私は考えています。

Obsidian Syncの料金を安く抑える技

公式Syncの快適さと安全性が理解できたとしても、やはり固定費は少しでも安く抑えたいのが本音です。ここからは、正規料金を支払わずに賢く利用するための割引制度や、決済時の注意点、そして無料代替手段の現実的な手間について解説します。

学生ならObsidian Syncの学割を使おう

もしあなたが現在、高校生や大学生、大学院生などの学生であるか、あるいは教育機関の教職員であるなら、絶対に利用してほしいのが公式の「学割(Education Discount)」です。この制度を利用すると、なんと正規料金から恒久的に40% OFFという破格の割引を受けることができます。

割引対象者

  • 学生(高校、大学、専門学校など)
  • 教職員(学校法人に所属する教育者)
  • 非営利団体(NPO/NGO)の職員

申請手順は驚くほど簡単

「英語で申請が必要なんて難しそう」と身構える必要はありません。手続きは非常にシンプルです。

  1. Obsidian公式サイトのアカウントページ(Account)にログインする。
  2. 「Discount」または「Education」のセクションを探す。
  3. 学校や組織から発行されたメールアドレス(.ac.jp や .edu など)を入力して認証する。
  4. もし組織用メールがない場合は、学生証や在籍証明書の写真をスマホで撮ってアップロードする。

これだけで、数日以内(早ければ数時間)に承認メールが届き、支払い画面に割引価格が適用されるようになります。

割引適用後の価格シミュレーション (Standardプラン・年払い) 通常 $48/年 → 割引後 $28.8/年 これを月額に換算すると約2.4ドル。日本円にして月々300円台です。カフェのコーヒー1杯分よりも遥かに安い金額で、研究データや論文のバックアップ環境が手に入ると考えれば、使わない手はありません。

日本でのObsidian Sync支払い方法と注意

Obsidian Syncの購入画面に進むと、すべて英語表記であるため少し不安になるかもしれません。基本的にはVisa、Mastercard、AMEXなどの主要なクレジットカードがあれば問題なく決済できます。しかし、日本国内のユーザーから頻繁に報告される特有のトラブルがあります。

デビットカードやプリペイドカードの罠

それは、一部のデビットカードや、Vプリカ・バンドルカードといったバーチャルプリペイドカードが、決済システム(Stripe)のセキュリティフィルターにはじかれてしまい、決済エラーになるケースです。これは「海外サイトでの定期的なサブスクリプション契約」に対するカード会社側のセキュリティロックが原因であることが多いです。

PayPal経由が最も確実で安全

もしクレジットカードの入力でエラーが出る場合、あるいは海外サイトに直接カード情報を入力することに抵抗がある場合は、PayPal(ペイパル)を選択して支払うことを強くおすすめします。

PayPalアカウントに、手持ちのクレジットカードや銀行口座、あるいはエラーが出たJCBカードなどを登録しておきます。そしてObsidian側の決済画面でPayPalを選ぶと、Obsidian側にはカード情報を渡さずに、PayPal経由で支払いが完了します。この方法であれば、カード会社側の海外利用制限を回避できるケースが大半であり、万が一の返金処理などもスムーズに行われます。

円安でも損しないドル建て決済のコツ

Obsidian Syncの料金は、居住国に関わらずすべて「米ドル(USD)」建てで請求されます。つまり、私たち日本のユーザーにとっては、為替レート(円安・円高)の影響をダイレクトに受けることになります。1ドル110円の時代と1ドル150円の時代では、同じ「4ドル」でも日本円での支払額が30%以上も変わってしまうのです。

「年払い」でレートを固定する防衛策

為替相場をコントロールすることはできませんが、リスクを最小限に抑える方法はあります。それが「年払い(Annual Billing)」の選択です。

月払いを選択すると、毎月の請求日ごとのレートで換算されるため、「先月より高くなった」と一喜一憂することになります。しかし年払いであれば、契約した時点のレートで1年分の支払いが確定します。さらに、Obsidian Syncは年払いを選択するだけで、月払いと比較して約20%近い割引(2ヶ月分無料相当)が適用されます。

「円安リスクの回避(支払回数を減らす)」と「年払い割引」の二重のメリットを享受できるため、よほどの理由がない限りは年払いを選択するのが賢い消費者だと言えるでしょう。

Gitなどの無料代替手段と手間の比較

エンジニアの方や、ITリテラシーの高い方なら、「Obsidian Git」プラグインを使ってGitHub等のプライベートリポジトリ経由で同期する方法を思いつくかもしれません。確かにこの方法なら完全に無料ですし、バージョン管理も強力です。しかし、一般ユーザーが手を出すには、あまりにも「技術的負債」と「セットアップの難易度」が高すぎるという点には強く警鐘を鳴らしておきたいです。

スマホでのGit環境構築は「苦行」に近い

PC同士の同期であれば、Gitプラグインを入れるだけで比較的簡単に設定できます。問題はスマートフォン、特にiPhoneやAndroidでの環境構築です。

モバイル版ObsidianでGitを動かすには、SSH鍵の生成や管理、認証設定などを小さな画面で行う必要があります。特にiOSでは「Working Copy」などの有料アプリを組み合わせたり、ターミナルアプリを使ってコマンド操作を行ったりと、Linuxやコマンドラインの知識がない人にとっては「苦行」以外の何物でもありません。

出先での「Merge Conflict」に耐えられるか

さらに日常的な運用でもストレスが溜まります。PCとスマホで同時にファイルを編集してしまった場合、「マージコンフリクト(競合)」が発生します。これを解消するには、スマホの画面でコードの差分を確認し、手動で修正する必要があります。「電車の中でちょっとメモを見たいだけなのに、Gitのエラーが出て開けない」といった事態は、Obsidianを使うモチベーションを著しく低下させます。技術的なトラブルシューティング自体を趣味として楽しめる人以外には、Git同期は推奨できません。

結論:Obsidian Syncの料金は妥当か

ここまで、料金プランの詳細から無料運用のリスクまでを見てきましたが、最終的にObsidian Syncの料金は妥当なのでしょうか。私の結論は、Obsidianを「人生の母艦」として使い続けるなら、それは「必要な経費」であり、十分に元が取れる投資であるということです。

大切なアイデア、学習した知識、日々の記録。これらを蓄積する「第二の脳」であるObsidian。そのデータを強固なセキュリティで守り、どのデバイスからでもストレスなく、瞬時にアクセスできる環境を整えること。それが月額数百円〜千円程度で手に入るなら、決して高い出費ではないはずです。

Obsidian Syncには無料トライアルはありませんが、「7日間の全額返金保証」が用意されています。まずはStandardの月払いプランで契約し、その「魔法のような同期速度」を体験してみてください。もし自分に合わないと感じれば、管理画面からボタン一つで返金してもらうことが可能です。快適なObsidianライフへの片道切符として、まずは公式Syncを試してみることを心からおすすめします。

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