
「Notionのホーム画面をもっと使いやすく、自分らしくカスタマイズしたい」と考えていませんか?毎日のタスク管理やメモを整理する場所だからこそ、シンプルで機能的なだけでなく、おしゃれでかわいいデザインにこだわりたいですよね。でも、いざ作り始めると「スマホで見るとレイアウト崩れが起きてしまう」「ウィジェットの配置方法がわからない」「テンプレートはどう使えばいいの?」といった疑問にぶつかることも多いはずです。この記事では、初心者の方でも迷わずに理想のホーム画面を作れるよう、具体的な手順をわかりやすく解説していきます。
- 自分好みのデザインを実現するための配色やアイコンの選び方がわかる
- スマホでも見やすく使いやすいレイアウトを作るための具体的なコツが掴める
- タスク管理やカレンダーなどの機能を効率的に配置するテクニックが身につく
- テンプレートやウィジェットを活用して短時間でホーム画面を充実させる方法がわかる
初心者向けNotionホーム画面の作り方
まずは、Notionを使い始めたばかりの方でもすぐに実践できる、基本的なホーム画面の構築テクニックをご紹介します。機能性と見た目の美しさを両立させるための、最初の一歩を踏み出しましょう。
おしゃれでかわいいデザインにするコツ
Notionの魅力は、なんといってもその自由度の高さにあります。しかし、自由だからこそ「どうすればおしゃれになるのかわからない」と悩んでしまうことも多いですよね。洗練されたホーム画面を作るための第一歩は、「テーマカラーと世界観を統一すること」です。
配色のルールを決める:3色以内に抑える魔法
おしゃれな画面を作る最大の秘訣は、色を使いすぎないことです。プロのデザイナーも実践している「ベースカラー70%、メインカラー25%、アクセントカラー5%」という黄金比を意識してみましょう。Notionの場合、背景色は基本的に白(またはダークモードの黒)なので、これがベースカラーになります。
次に、見出しや重要なテキストの背景色として使うメインカラーを1色決めます。例えば、落ち着いた「ブラウン(Brown)」や、清潔感のある「ブルー(Blue)」などがおすすめです。そして、本当に目立たせたい部分にだけ、アクセントカラー(例えば、ブラウンベースならオレンジなど)を使います。このように色数を絞るだけで、驚くほど統一感のある洗練されたデザインになります。
アイコンとカバー画像で個性を演出する
ページの印象を決定づけるのが、アイコンとカバー画像です。Notion標準の絵文字も可愛いですが、よりスタイリッシュにしたい場合は「Notion純正アイコンセット」を活用しましょう。線の太さや色が調整できるため、ミニマルなデザインに最適です。
さらにこだわりたい方は、外部のアイコンサイトを利用するのがおすすめです。「Flaticon」や「Icons8」などのサイトでは、統一されたテイストのアイコンを無料で探すことができます。例えば、「手書き風(Doodle)」や「フラットデザイン」など、自分の好みのスタイルで全てのページのアイコンを揃えると、まるで専用アプリのような完成度になります。
ページ上部のカバー画像は、PC表示とスマホ表示でトリミングされる範囲が異なります。重要な文字や要素を入れる場合は、画像の中央部分に配置するようにしましょう。デザインツール「Canva」を使えば、Notionのカバー画像サイズ(推奨1500px × 600px程度)に合わせたテンプレートを使って、簡単におしゃれなバナーを作成できます。
フォントスタイルで雰囲気を変える
意外と知られていないのが、フォントスタイルの変更機能です。ページ右上の「・・・」メニューから、「Default(ゴシック体)」「Serif(明朝体)」「Mono(等幅フォント)」の3種類を選べます。例えば、日記や読書記録などのページを「Serif」にすると、文学的で落ち着いた雰囲気になりますし、開発系のメモなら「Mono」にするとエンジニアらしい雰囲気が出ます。ページの内容に合わせてフォントを使い分けるのも、おしゃれ上級者のテクニックです。
シンプルなToDoリストでタスク管理
ホーム画面に欠かせないのが、日々のやるべきことを管理する「タスク管理」の機能です。最初は複雑なデータベースを作ろうとせず、シンプルな「ToDoリスト」ブロックや、基本的な「テーブルビュー」から始めるのが成功の秘訣です。
なぜ最初は「データベース」を使わない方がいいのか
Notionには高機能なデータベース機能がありますが、初心者がいきなり「リレーション」や「ロールアップ」を駆使した複雑なタスク管理システムを作ろうとすると、設定だけで疲れてしまい、肝心のタスク実行がおろそかになりがちです。これを「構築の罠」と呼びます。
まずは、キーボードの[](ブラケット2つ)を入力してスペースキーを押すだけで作成できる、単純なToDoリストブロックを使ってみてください。これなら、紙のメモ帳と同じ感覚でサクサクとタスクを書き出せます。「タスクを書き出すハードル」を極限まで下げることが、デジタルタスク管理を継続する第一歩です。
「ボタン機能」でルーチンワークを自動化する
ToDoリストに慣れてきたら、Notionの強力な機能である「ボタン(Button)」ブロックを取り入れてみましょう。例えば、「朝のルーチン」というボタンを作っておき、それをクリックするだけで、「瞑想する」「水を飲む」「メールチェック」といった毎日の決まったタスクが一瞬で生成されるように設定できます。
これにより、毎日同じことを入力する手間が省け、習慣化のサポートにもなります。ボタンブロックは見た目もカスタマイズできるので、アイコンを設定してホーム画面に配置すれば、コックピットの操作盤のようなかっこいい見た目にもなります。
リンクドビューによるダッシュボード化
さらにステップアップしたい場合は、「リンクドビュー(Linked View)」を活用します。これは、別のページにある「タスク一覧データベース」を、ホーム画面上に「窓」として表示させる機能です。
ホーム画面に置くリンクドビューには、必ずフィルターをかけましょう。例えば、「日付」プロパティが「今日(Today)」のタスクだけを表示するように設定します。こうすれば、明日のタスクや完了済みのタスクに邪魔されることなく、今やるべきことだけに集中できる環境が自動的に作られます。
また、表示形式を「ボードビュー(カンバン方式)」に切り替えれば、「未着手」「進行中」「完了」といったステータスごとにタスクをカードとして視覚的に管理できます。ドラッグ&ドロップでタスクを動かす感覚は、作業の進捗を実感しやすく、モチベーション向上にも繋がります。
天気やカレンダーのウィジェットを配置
ホーム画面を単なるメモ帳から「情報の司令塔(コックピット)」へと進化させるのが、ウィジェットの存在です。天気予報や時計、Googleカレンダーなどを埋め込むことで、Notionを開くだけで1日の予定や状況を把握できるようになります。
定番ウィジェットサービスとその選び方
Notionに特化したウィジェット配布サイトとして有名なのが「Indify」や「WidgetBox」です。これらのサービスは、NotionのUIに馴染むシンプルで美しいデザインのウィジェットを多数提供しています。
- 時計ウィジェット: アナログ、デジタル、フリップ時計など様々なデザインがあります。「Aura Clock」のようなグラデーションが美しい時計は、画面のアクセントとして最適です。
- 天気ウィジェット: 現在地の天気をアイコンで表示してくれます。詳細な気温だけでなく、週間予報を表示できるものもあります。
- ライフプログレスバー: 「今年の残り日数」や「今月の残り日数」をバーで表示するウィジェットです。時間の有限性を可視化することで、ダラダラ過ごすのを防ぐ効果があります。
ウィジェットの埋め込み手順とコツ
使い方は非常に簡単です。各ウィジェット作成サイトで好みのデザインを設定し、発行されたURLをコピーします。そしてNotionのホーム画面で/embed(埋め込み)コマンドを入力し、URLを貼り付けるだけです。
きれいに配置するコツは、ブロックの端をドラッグしてサイズを微調整することです。特に時計や天気などの小さなウィジェットは、横並びのカラムの中に配置するとバランスが良くなります。ただし、ウィジェットは外部サイトの情報を読み込むため、数を増やしすぎるとページの表示速度が遅くなる原因になります。ホーム画面に置くのは、本当に必要な3〜4個程度に留めるのがスマートです。
Googleカレンダー連携の注意点
多くの人が利用したいと考えるのがGoogleカレンダーの埋め込みですが、ここで一つ注意点があります。Googleカレンダーの標準の埋め込みコードを使うには、カレンダーの公開設定を「一般公開」にする必要がありますが、これはプライベートな予定を管理する上ではセキュリティリスクとなります。
プライベートな予定を表示させたい場合は、「Notion Calendar」アプリ(旧Cron)を使用するか、Indifyなどのウィジェットサービス経由でGoogleアカウント認証を行って表示させる方法を選びましょう。これなら、カレンダー自体を一般公開することなく、自分だけが見られる状態でNotion上に予定を表示できます。
スマホやiPhoneのレイアウト崩れ対策
PCで完璧なレイアウトを作ったのに、iPhoneやスマホで開いたら「あれ?配置がバラバラで使いにくい…」とガッカリしたことはありませんか?これはNotionのレスポンシブデザイン(画面サイズに合わせて自動変形する仕組み)によるものです。この特性を理解していないと、スマホでの使い勝手が著しく低下してしまいます。
カラム落ちのメカニズムを理解する
PC画面では横に並べて表示できる「カラム(列)」機能ですが、画面幅の狭いスマートフォンでは、これらが強制的に縦一列に並び替えられます。この時のルールは「左のカラムから順に読み込まれ、その後に右のカラムが下に続く」というものです。
例えば、PCで「左側にメニューリスト」「右側に今日のタスク」というレイアウトを作ったとします。これをスマホで見ると、まずメニューリストがズラリと表示され、その下(かなりスクロールした後)にやっとタスクが出てくる、という状態になります。これでは、外出先ですぐにタスクを確認したい時にストレスになります。
データで見るモバイル対応の重要性
総務省の調査によると、個人のスマートフォン保有率は8割を超えており、多くの人が日常的にスマホでインターネットを利用しています(出典:総務省統計局『令和6年通信利用動向調査』)。Notionも例外ではなく、移動中や出先での確認用途としてスマホ利用は欠かせません。だからこそ、「モバイルファースト」の視点でホーム画面を設計することが不可欠なのです。
具体的なレイアウト崩れ回避テクニック
この問題を解決するために、いくつかの実践的なテクニックがあります。
- 最重要情報は「左上」に置く: スマホで真っ先に見たい情報(今日のタスクや買い物リストなど)は、PCレイアウト上でも「一番左のカラム」かつ「一番上」に配置してください。こうすれば、スマホ表示でも必ずトップに表示されます。
- ナビゲーションは「トグル」に隠す: 長くなりがちなメニューやリンク集は、「トグルリスト(Toggle list)」の中に入れてしまいましょう。トグルを閉じておけばスマホでは1行分の高さしか取らないため、スクロールの邪魔になりません。
- 同期ブロックでモバイル専用メニューを作る: PC用のサイドバーメニューとは別に、モバイル用のコンパクトなメニューを同期ブロックで作成し、ページ最上部に配置するのも有効です。PCでは少し重複して見えますが、実用性は格段に向上します。
同期ブロックでメニューを作る手順
Webサイトのように、どのページに移動しても共通のメニュー(グローバルナビゲーション)が表示されていると便利ですよね。Notionでこれを実現する最強のツールが「同期ブロック(Synced Block)」です。
同期ブロックの仕組みとメリット
同期ブロックとは、ある場所でブロックの内容を編集すると、そのブロックをコピーして貼り付けた他の全ての場所でも、リアルタイムで内容が更新される機能です。これはまさに、Webサイトの「ヘッダー」や「フッター」と同じ役割を果たします。
もし同期ブロックを使わずに各ページにリンク集をコピペしてしまうと、新しいページを追加するたびに、全てのページのリンク集を手動で書き換えなければなりません。これは運用コストとして非常に高く、やがて更新が面倒になり、リンク切れが放置される原因になります。同期ブロックを使えば、一箇所の修正だけでサイト全体のナビゲーションを最新の状態に保つことができます。
実装のステップ・バイ・ステップ
- メニューの原案を作る: まずホーム画面の上部に、主要なページへのテキストリンクやページメンションを並べます。横並びにする場合は、区切り文字(|)などを入れると見やすくなります。
- ブロックを同期化する: 作成したブロックを選択し、メニューから「Turn into Synced block(同期ブロックに変換)」を選びます。すると、ブロックがオレンジ色の枠で囲まれます。
- 各ページに配布する: 同期ブロックのメニューから「Copy and sync(コピーして同期)」を選び、他のサブページの最上部にペースト(貼り付け)していきます。
メニューだけでなく、「今月の目標」や「忘れてはいけないスローガン」などを同期ブロックに入れて、全てのページの目立つ場所に表示させるのも効果的です。常に目に入るようにすることで、目標達成への意識を維持することができます。
実践的なNotionホーム画面の作り方
基本を押さえたところで、次はより効率的で、長期的に運用しても破綻しない「強固なシステム」としてのホーム画面構築術を解説します。ここからは少し専門的な内容も含まれますが、使いこなせればNotionの真価を発揮できるようになります。
無料配布のテンプレートを活用する
ゼロから全てを作るのは素晴らしい学習になりますが、時には「巨人の肩に乗る」ことも大切です。世界中のNotionクリエイターが作成した高品質なテンプレートを活用することで、構築にかかる時間を大幅に短縮できます。
テンプレートの探し方と選び方
テンプレートを探すなら、まずは「Notion公式ギャラリー」をチェックしましょう。Notion社がキュレーションした安全で質の高いテンプレートがカテゴリ別に整理されています。また、個人のクリエイターが「Gumroad」や「note」、自身のブログなどで配布しているテンプレートもユニークで高機能なものが多くあります。
選ぶ際のポイントは、「今の自分に理解できる構造か」です。あまりに複雑な自動化や数式が組み込まれたテンプレートは、壊れた時に修復できず、結局使わなくなってしまいます。「これなら自分でもいじれそう」と思える、少しシンプルなものから始めるのがおすすめです。
導入後の「自分仕様化」プロセス
テンプレートを複製(Duplicate)したら、そのまま使い始めるのではなく、必ず「自分のためのカスタマイズ」を行いましょう。
- データのクリア: サンプルとして入っているダミーデータ(タスクや予定など)を全て削除し、空の状態にします。
- 不要な項目の断捨離: 「習慣トラッカーは3つもいらない」「このデータベースは使わない」など、自分のライフスタイルに合わない機能は勇気を持って削除します。機能が多すぎることは、認知負荷を高め、使いにくさに繋がります。
- データベースのロック: カスタマイズが完了したら、誤操作でレイアウトを崩さないよう、データベース自体に「Lock(ロック)」をかけておきましょう。
データベースで情報を整理する方法
ホーム画面が散らかってしまう最大の原因は、「ホーム画面上に直接データベースを作ってしまうこと」にあります。これを避けるために、私は「マスターデータベース分離の原則」を強くおすすめしています。
SSOT(Single Source of Truth)の考え方
これは「信頼できる唯一の情報源」という意味です。Notionにおいては、「タスク」や「スケジュール」などのデータ本体(マスターデータベース)は、ホーム画面とは別の「Database」という専用ページにまとめて格納しておきます。そして、ホーム画面にはそのデータベースを参照する「リンクドビュー」だけを配置するのです。
この構造のメリットは計り知れません。例えば、ホーム画面のデザインを大幅リニューアルしたくなって、画面上のブロックを全削除したとしても、別の場所に保管されているマスターデータは一切消えません。安心してデザインの試行錯誤ができるようになります。
リンクドビューの多角的活用
同じ一つのマスターデータベースから、目的に応じて異なる見せ方のビューを複数作ることができます。これを「プロジェクション(投影)」のようなものと考えてください。
- ホーム画面用: 今日のタスクのみを表示するリストビュー(シンプル重視)
- プロジェクトページ用: そのプロジェクトに関連するタスクだけを表示するカンバンボード
- 振り返りページ用: 先週完了したタスクを表示するテーブルビュー
このように、データは一つでも、見せ方を変えることであらゆる場面に対応できるのがNotionデータベースの真骨頂です。ホーム画面では、タブ機能を活用して「今日」「明日」「今週」といったビューを切り替えられるようにしておくと、省スペースで多くの情報を管理できます。
PARAメソッドで情報を分類する
情報整理のフレームワークとして世界的に有名な「PARAメソッド(Building a Second Brain)」は、Notionのホーム画面設計とも相性抜群です。情報を以下の4つに分類して配置することで、情報の迷子を防ぎます。
PARAの4つの分類
| 分類 | 定義と意味 | ホーム画面での具体的な扱い方 |
|---|---|---|
| Projects (P) | 明確な期限とゴールがある「プロジェクト」。 例:Webサイト制作、旅行計画、資格試験 | 最もアクティブな領域。進行中のプロジェクトへのリンクを目立つ位置に配置し、進捗バーなどを表示する。 |
| Areas (A) | 期限はないが維持管理が必要な「責任範囲」。 例:健康、財務、家庭、スキルアップ | 各分野の専用ダッシュボードへの入り口となるアイコンやカードを並べる。定期的に見直す場所。 |
| Resources (R) | 興味のあるトピックや参考資料、素材。 例:レシピ、読書メモ、デザイン素材 | 情報が増え続ける場所なので、ホーム画面には「Inbox(受信箱)」だけを置き、整理前の情報を一時保管する。 |
| Archives (A) | 完了したプロジェクトや、今は使わない情報。 例:過去の契約書、終了した案件 | ホーム画面には表示せず、別ページに深く格納する。検索で探せれば十分な状態にする。 |
フローを意識した配置
PARAメソッドを導入すると、情報は「Inbox(入り口)」→「Projects/Areas(作業場)」→「Archives(倉庫)」という流れで移動していくことになります。ホーム画面には、この情報の流れ(フロー)を意識した配置を行うとスムーズです。例えば、画面の左上に「Inbox」を置いて思いついたことを即座にメモできるようにし、中央には「Projects」を置いて作業に集中し、週末には完了したものを「Archives」へ移動させる、といった運用フローが自然と生まれます。
余白を調整して見やすくする技術
「情報が詰まりすぎていて圧迫感がある」「なんだか見づらい」と感じるなら、それは「余白(ホワイトスペース)」が不足している証拠かもしれません。デザインにおいて余白は「何もない場所」ではなく、「情報を際立たせるための重要な要素」です。Notionには数値でマージンを設定する機能はありませんが、ブロックを工夫することで意図的な空白を作ることができます。
余白を作る具体的なテクニック
- 空のテキストブロック: 最も基本的な方法は、Enterキーを押して空行(空のテキストブロック)を作ることです。セクションとセクションの間に1〜2行の空行を入れるだけで、視覚的な区切りが生まれ、読みやすさが劇的に向上します。
- 区切り線(Divider)の活用:
---(ハイフン3つ)または/divで入力できる区切り線は、上下に適度なマージンを持っています。線を引くことで情報の意味的な区切れを示しつつ、物理的な距離も確保できるため、リズム感のあるレイアウトになります。 - Calloutブロックによる擬似余白: Callout(コールアウト)ブロックを作成し、背景色を「Default(透明)」に設定して文字を入力せずに配置します。これにより、ドラッグ&ドロップで動かせる「透明な箱」を作ることができます。これをカラムの隣に配置したりすることで、強制的に横幅を調整し、余白を生み出す高度なテクニックもあります。
引用(Quote)ブロックの中に空行(Shift + Enter)を入れることで、左側に縦線のアクセントが入った余白を作ることもできます。ちょっとしたデザインのアクセントとして、セクションの変わり目に使うとおしゃれです。
スマホ画面にNotionショートカットを置く
最後に、作ったホーム画面に「1秒でアクセスする」ための環境を整えましょう。いくら素晴らしいホーム画面を作っても、アプリを探して、起動して、ページを選んで…と手間取っていては、とっさのメモやタスク確認がおっくうになってしまいます。
iOSウィジェット機能の活用
iPhoneユーザーであれば、iOS標準のウィジェット機能を活用するのがベストです。ホーム画面の空いている場所を長押しし、左上の「+」ボタンから「Notion」を選択します。ウィジェットには「ページへのショートカット」や「お気に入り一覧」「最近使ったページ」などいくつかのタイプがあります。
おすすめは、今回作成したホーム画面を直接指定した「ページショートカット」のウィジェットです。これをスマホの1画面目に配置しておけば、ワンタップで即座にNotionのホーム画面が開きます。アイコンサイズも大・中・小と選べるので、画面のバランスに合わせて調整しましょう。
URLスキームを使った爆速起動
さらに上級者向けのテクニックとして、「URLスキーム」を活用する方法があります。NotionのページURLは通常https://www.notion.so/...で始まりますが、このhttpsの部分をnotionに書き換えてnotion://www.notion.so/...とすると、ブラウザを経由せずに直接Notionアプリを起動できるリンクになります。
このURLをショートカットアプリやランチャーアプリに登録しておけば、Web版の読み込み時間をスキップして、アプリを直接立ち上げることができます。ほんの数秒の違いですが、毎日何度もアクセスする場合には、この快適さが大きな差となります。
PCでの美しい設計、スマホでのレイアウト崩れ対策、そして起動のショートカット設定。これら全てを繋げることで、あなたのNotionライフは劇的に快適になります。Notionのホーム画面は、一度作ったら終わりではありません。使いながら微調整を繰り返し、あなたの成長に合わせて進化させていく「自分だけの城」です。ぜひ、この記事を参考に、愛着の湧く最高のホーム画面を育てていってくださいね。