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ナノバナナフィギュアの作り方!Geminiで画像生成するコツ

ナノバナナフィギュアの作り方!Geminiで画像生成するコツ

最近、X(旧Twitter)などのSNSを見ていると、「ナノバナナ」という不思議な言葉と一緒に、驚くほどリアルなフィギュアの画像が流れてくることはありませんか?最初は私も「新しい食玩か何かの発売情報かな?」と思ってスルーしていたのですが、よく見てみると、それが実在しない商品だと知って愕然としました。どう見てもプラスチックの質感だし、パッケージの箱にはシワまで入っているのに、全てAIが作り出した幻だというのです。

「自分もこんな画像を作ってみたい!」と思って検索してみても、出てくるのは「拡散モデル」だの「LoRA」だのといった専門用語ばかり。「なんだか難しそうだな…」と諦めかけている方も多いのではないでしょうか。でも、実はナノバナナフィギュアは、私たちが普段使っているスマホやPCから、誰でも驚くほど簡単に作ることができるんです。しかも、複雑なプログラミング知識は一切不要。日本語で「こんなフィギュアが欲しい」と伝えるだけで、あなたの頭の中にある空想が、まるでAmazonから届いた商品のように具現化されます。

この記事では、今話題のナノバナナフィギュア現象の正体から、実際に私が試行錯誤して見つけた「失敗しない生成手順」、そしてプロ顔負けのクオリティを出すための魔法の言葉(プロンプト)まで、余すところなく徹底解説します。後半では、生成した画像をただ眺めるだけでなく、3Dプリンターを使って「本物の物体」として召喚するためのワークフローについても触れていますので、クリエイティブな好奇心を満たしたい方は、ぜひ最後までお付き合いください。

  • 話題の「ナノバナナ(Gemini)」を使って、実写と見分けがつかないフィギュア画像を生成する完全ガイド
  • コピペするだけで誰でもプロ級の仕上がりになる、スタイル別・黄金のプロンプト(呪文)集
  • Google AI StudioとGeminiアプリの使い分けや、初心者でも迷わないツールの選び方
  • 生成した2D画像を3Dモデルに変換し、自宅の3Dプリンターで出力するための基礎知識

## ナノバナナフィギュアの基礎と作り方

まずは、「そもそもナノバナナって何?食べ物じゃないの?」という基本的な疑問から解消していきましょう。この現象の裏側にある技術や、なぜこれほどまでに「フィギュア生成」に向いているのかを知ることで、思い通りの画像を作るための近道が見えてきます。

### 正体であるGeminiの特徴

結論から言うと、「ナノバナナ(Nano Banana)」という名前の画像生成アプリが存在するわけではありません。これは、Googleが開発した最新のAIモデル「Gemini(ジェミニ)」、特に画像生成に特化した「Gemini 2.5 Flash」や「Gemini 3 Pro」に対して、ユーザーコミュニティが付けた愛称(コードネーム)なのです。

事の発端は2025年の夏頃でした。AIの性能をブラインドテスト(名前を隠して評価)する「LMSYS Chatbot Arena」というサイトに、突如として「nano-banana」と名乗る謎のモデルが登場しました。このモデルが生成する画像が、当時最強と言われていたMidjourneyやFlux.1といった競合AIを抑え、特に「テキストの再現性」と「物質的なリアリズム」において圧倒的なスコアを叩き出したのです。界隈では「このバナナ、中身はGoogleのGeminiじゃないか?」と噂され、その予測通り、後にGoogleが公式に認めることとなりました。

ナノバナナフィギュアの基礎と作り方

では、なぜ他のAIではなくGemini(ナノバナナ)がフィギュア生成に最適なのでしょうか。最大の理由は、「マルチモーダル・ネイティブな理解力」と「マテリアル表現の卓越性」にあります。

従来のAIは「絵画的な美しさ」を重視する傾向がありましたが、ナノバナナは「物理的な整合性」を重視します。例えば、フィギュア特有の「PVC(ポリ塩化ビニル)」や「ABS樹脂」の少しヌメッとした光沢感や、肌色部分に光が透ける「サブサーフェス・スキャタリング(表面下散乱)」という現象を、物理シミュレーションのように正確に描画します。さらに、背景のPCモニターに「ZBrush(3D制作ソフト)」の画面を映し出すといった、文脈を理解した高度な演出も可能です。これにより、「単なる絵」ではなく、「実在する商品写真」のような説得力が生まれるのです。

### 使えるサイトやアプリの選び方

「ナノバナナ」ことGeminiを使って画像を生成するには、いくつかの入り口(プラットフォーム)があります。それぞれ機能や難易度が異なるため、自分のスキルレベルや目的に合わせて最適なものを選ぶことが大切です。ここでは代表的な3つの方法を比較してみましょう。

ツール名 おすすめユーザー メリット デメリット
Google AI Studio こだわり派・中級者以上 最新の「Gemini 3 Pro」が使え、詳細なパラメータ設定が可能。 インターフェースが英語ベースで開発者向け。
Gemini アプリ (Web/App) 手軽に試したい初心者 LINEやチャットのような感覚で使える。日本語UIで安心。 無料版だとモデルが軽量版になり、画質が落ちる場合がある。
Fotor / Filmora等 ツール連携重視 専用の「フィギュア化ボタン」などがあり、操作が極めて簡単。 細かい調整が難しく、独自の課金が必要な場合が多い。

個人的に最もおすすめなのは、「Google AI Studio」です。「Studio」と聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、Googleアカウントさえあれば無料で利用でき、何よりナノバナナの真骨頂である「Gemini 3 Pro」モデルをフル機能で試せるのが魅力です。アプリ版では自動で修正されてしまうような細かいプロンプトのニュアンスも、AI Studioならダイレクトに反映されます。

また、普段からNotionなどのツールを使って情報を管理している方なら、AI Studioで生成したプロンプトや設定値をデータベース化しておくと便利です。私の運営するブログでも、生成AIと相性の良いツール活用術を紹介していますので、興味のある方は参考にしてみてください。

(内部リンク挿入箇所:site:ainotionai.com の検索結果に基づき、Notionでの情報管理やAI活用に関連する記事があればリンクします。例:【Notion活用】AIプロンプトをデータベースで賢く管理する方法

### 初心者向けの簡単なやり方

ツールを選んだら、いよいよ実践です。ここでは、最もアクセスしやすい「Gemini アプリ(Web版)」を使った、基本のステップを紹介します。「難しそう」と身構えずに、まずは遊び感覚で試してみてください。

準備するもの: Googleアカウントのみ(スマホでもPCでもOK)

ステップ1:Geminiにアクセスする

まずはブラウザで「gemini.google.com」にアクセスし、ログインします。画面下部にチャットボックスがあるだけのシンプルな画面です。

ステップ2:最初のプロンプトを入力する

チャットボックスに指示を入力します。最初はシンプルに以下のように入れてみましょう。 「机の上に置かれた、アニメキャラクターのフィギュアの画像を生成して」 これだけでも画像は生成されますが、おそらく「普通のイラスト」っぽい画像が出てくると思います。

ステップ3:ナノバナナ化の魔法をかける

ナノバナナ化の魔法をかける

ここからが本番です。より「フィギュアっぽさ」を出すために、情報を追加していきます。以下の要素を付け足して再送信してみてください。 「1/7スケールの塗装済み完成品フィギュア。素材はPVCとABS。リアルな質感。円形のアクリル台座に乗っている。隣には商品パッケージの箱がある。背景はPCデスク。」

ステップ4:微調整を楽しむ

数秒待つと、先ほどとは見違えるような「写真のような画像」が生成されるはずです。もし気に入らなければ、「髪の色をピンクにして」「ポーズをもっとダイナミックに」と、友達と会話するように追加で指示を出せばOKです。

注意点:指や細部の崩れについて 現在のAIでも、指の本数が6本になったり、パーツが融合してしまったりすることはよくあります。これは故障ではありません。何度か再生成(リロール)を行うか、プロンプトで「high quality hand details(手のディテールを高品質に)」と補足することで改善することがあります。

### 日本語で指示する際のコツ

画像生成AIの世界では「プロンプトは英語で書くべき」というのが通説でした。実際、Stable Diffusionなどは英語でないとまともに動きません。しかし、Gemini(ナノバナナ)に関しては、日本語の理解力が驚異的に高いため、無理に英語を使う必要はありません。

むしろ、日本のアニメやフィギュア文化特有のニュアンスは、日本語の方が伝わりやすいことさえあります。例えば、「ツンデレっぽい表情」や「中二病のようなポーズ」、「ゆめかわいい配色」といった抽象的な言葉も、Geminiは文脈を読み取って画像に反映してくれます。

ただし、一つだけコツがあります。それは「専門的な質感や技術用語だけは英語を混ぜる」というテクニックです。

効果的な日本語・英語ミックスの例:

  • 肌の質感: 「透明感のある肌」よりも「Subsurface Scattering(サブサーフェス・スキャタリング)」
  • 光の反射: 「ピカピカの反射」よりも「Specular highlights(スペキュラ・ハイライト)」
  • 陰影: 「リアルな影」よりも「Ambient Occlusion(アンビエント・オクルージョン)」

このように、全体的な指示は日本語で書きつつ、画質を左右する重要なキーワードだけ英語(カタカナではなくスペル)で記述すると、AI側の処理精度が上がり、仕上がりのクオリティがグッと高まります。

### 無料版と有料版の違い

Geminiには、誰でも使える「無料版」と、月額制のサブスクリプションである「Gemini Advanced(有料版)」が存在します。「無料版でもナノバナナフィギュアは作れるの?」という質問をよく頂きますが、答えは「作れるけど、最高品質を目指すなら有料版かAI Studio」となります。

無料版のGeminiアプリでは、多くの場合「Gemini Flash」という軽量モデルが使用されます。これは生成速度が爆速なのがメリットですが、複雑な指示(例:「箱の側面に細かい文字を書いて」「鏡に映った背中も整合性をとって」など)を無視してしまうことがあります。

一方、有料版やAI Studioで利用できる「Gemini 3 Pro」などの上位モデルには、描画を開始する前に論理的な思考を行う「Thinking Mode(推論モード)」が備わっています。「光源が右にあるから、影は左に落ちるはずだ」「このキャラは右手に剣を持っているので、箱のイラストもそうあるべきだ」といった計算を行ってから描画するため、破綻が極めて少なくなります。

とはいえ、いきなり課金する必要はありません。まずは無料版や、Google AI Studioの無料枠(開発者向けですが、個人でもかなり使えます)で十分に遊んでみて、どうしても物足りなくなったらアップグレードを検討するのが賢い方法でしょう。

(出典:Google DeepMind 公式ブログ『Gemini 1.5 Pro: Our most capable AI model yet』 https://deepmind.google/technologies/gemini/pro/

## ナノバナナフィギュアのプロンプト術

ナノバナナフィギュアのプロンプト術

さて、ここからはさらにディープな世界へ足を踏み入れましょう。ただ「フィギュア」と入力するだけでなく、プロンプトエンジニアリングのテクニックを駆使して、見る人を「えっ、これいつ発売されたの?」と騙せるレベルの画像を作る方法です。ここが一番クリエイティブで楽しい工程ですよ!

### 高品質な呪文の構成要素

SNSでバズっているナノバナナ画像には、実は共通した「黄金の構成要素」が含まれています。それらを分解すると、大きく分けて4つの要素で構成されていることが分かります。

構成要素 役割 具体的なキーワード例
1. スケールと定義 物体としての大きさと種類を定義する 1/7 scale, Commercialized figurine, Nendoroid-style
2. 環境とコンテキスト 「商品である」という物語を作る Computer desk, Toy packaging box, ZBrush screen on monitor
3. マテリアル(素材) プラスチック特有の質感を出す PVC texture, Glossy ABS, Transparent acrylic base
4. 撮影技法 フィギュア撮影特有のボケ味を出す Macro photography, Shallow depth of field, Soft studio lighting

特に重要なのが「2. 環境とコンテキスト」です。ただ白背景にフィギュアがあるだけだと、3D CGっぽさが残ってしまいます。しかし、「背景にPCモニターやキーボードが見切れている」「隣に箱がある」というノイズ情報をあえて入れることで、脳が勝手に「これは誰かの部屋で撮影された実物の写真だ」と錯覚するのです。この「演出力」こそが、ナノバナナフィギュアのリアリティの正体と言えます。

### コピペで使えるプロンプト実例

理屈はさておき、まずは実際に試してみたいですよね。ここでは、私が調整を重ねた「そのまま使えるプロンプト」をスタイル別に紹介します。英語プロンプトですが、Geminiにそのまま貼り付けて、[ ]で囲った部分を好きなキャラクターの特徴に書き換えてください。

【A. 王道の1/7スケール美少女フィギュア風】

最も汎用性が高く、高品質なフィギュア画像が作れるプロンプトです。

Create a 1/7 scale commercialized figurine of [a cute girl with long pink hair, wearing a sci-fi suit], in a realistic style. The figurine is placed on a wooden computer desk. The figurine has a round transparent acrylic base. Next to the figurine is a high-quality toy packaging box with original artwork. In the background, a computer monitor displays the 3D modeling process of this figurine. High quality, macro photography, soft lighting, shallow depth of field.

【B. ねんどろいど風(デフォルメ・ちびキャラ)】

頭が大きく体が小さい、可愛らしいデフォルメスタイルです。

A Nendoroid-style chibi figure of [a samurai boy with blue hair]. Super deformed proportions, large head, small body. Standing on a square plastic base with a clear articulated arm. Matte PVC texture. Cute expression. Soft studio lighting. Blurred background.

【C. ガシャポン・カプセルトイ風】

指先サイズの極小フィギュアや、カプセルに入った状態を再現します。

A transparent gashapon capsule held between fingers. Inside the capsule is a detailed miniature figure of [a sleeping cat]. High quality macro photography, shallow depth of field, realistic plastic texture.

これらのプロンプトをベースに、「holding a sword(剣を持っている)」や「sitting pose(座っているポーズ)」などの指示を加えて、自分だけの作品に仕上げてみてください。

### 箱やパッケージも再現する

箱やパッケージも再現する

ナノバナナ(Gemini 3 Pro)の隠れた最強機能、それは「文字(テキスト)の描画能力」です。これまでの画像生成AIは、絵を描くのは得意でも文字を書くのは苦手で、箱のラベルなどは意味不明な記号になりがちでした。

しかしGeminiは違います。プロンプトに以下のように指示を追加してみてください。 「The packaging box has the text 'MY FIGURE' printed on it in a pop style logo design.」

こうすると、パッケージの箱に、指定した通りのスペルで、しかもロゴっぽいデザインで文字を入れてくれます。自分のハンドルネームや、キャラクターの名前を箱に入れるだけで、「世界に一つだけの商品」感が一気に跳ね上がります。これは他のAIではなかなか真似できない、ナノバナナならではの楽しみ方です。

### 3Dプリンターでの立体化手順

これほどリアルな画像ができあがると、「これを実際に手に取ってみたい!」という欲求が湧いてくるのはクリエイターの性ですよね。「画像からフィギュアを作るなんてSFの話」と思われるかもしれませんが、最新のAI技術を使えば、あながち不可能ではありません。

ただし、大前提として知っておくべきことがあります。ナノバナナ(Gemini)が出力するのはあくまで「2Dの画像データ」であり、そのままでは3Dプリンターで印刷できません。印刷するには、画像を「3Dモデルデータ(STLやOBJ形式)」に変換する工程が必要です。

画像からフィギュアを作るための推奨ワークフロー:

  1. Geminiで「三面図」を作る: 立体化用には、背景のないシンプルな画像が必要です。「A T-pose figure of [character], front view, side view, back view, simple white background」と指示して、キャラクターの構造が分かる画像を生成します。
  2. Image-to-3D AIで変換する: 生成した画像を、「Tripo AI」や「Meshy」といった3D生成AIサービスにアップロードします。これらは画像から奥行きを推測し、数分で3Dモデルを生成してくれます。
  3. Blenderなどで修正する: AIが作った3Dデータは、表面が凸凹していたり、パーツが浮いていたりと不完全です。無料の3Dソフト「Blender」などを使って、表面を滑らかにする(スムージング)作業が必要です。
  4. スライサーソフトで変換して印刷: 最後に、3Dプリンター用のデータ(G-code)に変換して出力します。フィギュアのような滑らかな肌を再現するには、積層痕が目立たない「光造形(SLA)方式」のプリンターがおすすめです。

現在はまだ「ボタン一つで完璧なフィギュアが届く」レベルには達していませんが、自分で手を動かして修正する過程も含めて、デジタルものづくりの醍醐味と言えるでしょう。

### ナノバナナフィギュア生成のまとめ

ナノバナナフィギュア生成のまとめ

長くなりましたが、ナノバナナフィギュアの世界、いかがでしたでしょうか? ただの「流行りのAI画像」だと思っていたものが、実は自分の想像力を物理的な質感を持って具現化してくれる、魔法のようなツールであることがお分かりいただけたかと思います。

Gemini(ナノバナナ)を使えば、絵が描けなくても、3Dモデリングができなくても、あなたの頭の中にある「理想のキャラクター」を、まるで実在する商品のように目の前に召喚することができます。そしてその技術は、3Dプリント技術と結びつくことで、画面の中だけには留まらない可能性を秘めています。

今回ご紹介したツールやプロンプトは、全て今日からすぐに試せるものばかりです。ぜひこの記事をブックマークして、あなただけの「ナノバナナ フィギュア」作りを始めてみてください。きっと、最初に画像が生成された瞬間、思わず「おぉ…!」と声が出てしまうはずですよ。

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